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釣り糸の種類による違いを知れば選び方が分かる!釣りがうまくなる!

釣りを始めてちょっと経つと、釣り糸には違う素材でできているものが何種類かあることに気づくと思います。

ナイロン、フロロ、PE(ピーイー)とか、なんか色々ありますよね。

それぞれの素材の持つ特徴に合わせて、道糸に使ったり、ハリスに使ったりするのです。

そうすると、釣りがより快適になったり、楽になったりするのです。

逆に特徴を考えないで無暗に使うと、糸が絡まりやすくなったり、魚を掛けた時に切れたり、バラしてしまったり、いろいろとトラブルが起きやすくなることも。

それぞれの素材の違い・特徴をしっかり理解して、適材適所で釣り糸を選べるようになりましょう。

釣り糸には素材の違う4種類がある

今まで釣り糸に関しては、太さには気をつけていたと思いますが、実は違う素材を使った釣り糸が4種類あるんです。

・ナイロン
・フロロカーボン
・PE(ピーイー)
・エステル
※細かく言えばもっとありますが、一般的でないためここでは省略します。

それぞれの特徴を知ると、初心者にはどれが使いやすいのか?とか、こういう釣りの時はこの素材の糸を使おう!というのが分かるようになりますよ。

ちょっと面倒臭そうな話に聞こえますが、実際に使い分けで迷うのは「ナイロンorフロロ」くらいです。
残りのPEとエステルは用途が割と限定されているので迷うことがありません。

話は意外に単純です。

これから、4つのライン素材の特徴と使い分け(選び方)を見ていきましょう。
 

ナイロン

ナイロンライン

4種類の釣り糸の中で、色々なシーンで最もよく使用されているのが「ナイロンライン」。
「ポリアミド」という素材で作られています。

糸付きのリールを買ったときについている糸はナイロンです。
製造過程で色を付けることもできるので、透明だけでなく、青や赤、オレンジなど色のついたタイプも販売されています。

メリット

  • しなやかなので、リールに巻いても馴染みが良い。
  • 適度な伸びがあるので、糸自体にショック吸収力がある。
  • 他の素材の糸よりも安い。
  • 結びやすいし、結んだ時の強度低下が少ない。

デメリット

  • 吸水性があり、吸い込んだ水分や塩分で劣化が早まる。
  • 紫外線も吸収して劣化を早める。
  • 糸が伸びるため、投げ釣りなど何十mも糸を出した時のアタリは取りにくい。

ナイロンラインを使うシーンは?

ということで、扱いやすさと価格の安さ、あらゆる釣りに使える点で定評がありますので、釣り初心者の方には一番無難に使える糸となります。

ナイロンラインをリールに巻いて使う時は、劣化防止のために、使用後に水道水でスプール(糸巻き部分)をジャーッと洗って、日陰で干します。

それだけ注意しても劣化はするし、巻きグセもつきやすいので、1年に1回は交換する必要があるでしょう。

また、伸びる量の多い糸なので、船釣りや投げ釣りなど、糸を何十mも出す釣りには向いていません。

投げ釣りは、アタリが取れなくても釣れるのでナイロンを使ってもまだ大丈夫ですが、船釣りでは使うオモリも相当重いので糸がビヨーンと伸びてしまうナイロンは使わないほうが良いです。

使用は劣化が心配なので、適度に交換して巻き直すことをオススメします。
 

フロロカーボン

フロロカーボン
「フロロカーボンライン」は、ナイロンの次にメジャーで、よく使われる透明な糸です。

「ポリフッ化ビニリデン」という素材で作られています。

 

メリット

  • ナイロンよりも硬くてハリのあるイメージ。
  • 伸びが少ないので、アタリ感度もよい。
  • 吸水劣化や紫外線劣化がない。
  • 比重が1.78なので、水中に素早く糸を沈めることができる。
  • キズや摩耗に強いので、耐久性に優れている。

デメリット

  • 強度はナイロンより若干低い。
  • 硬いゆえに、リールへの馴染みが悪い。
  • ナイロンより価格が若干高い。

フロロカーボンラインを使うシーンは?

フロロが一番活躍するのは、ハリスとして使う時です。
ナイロンより沈みが早い、感度が良い、傷に強い、というのもありますし、屈折率の関係で、ナイロンよりも水に同化して見えにくい、というのもあります。

また、アタリ感度を重要視したいときや、ルアー釣りで糸を沈めてルアーを自然にコントロールしたいときなどにもフロロを使ったりします。

リールにフロロを巻く時は、若干ソフトに作られている、リール巻き用のフロロを使うと良いですよ。
ただし、あまり太いのはフロロの性質上、リール用としては販売されていません。

次に紹介する「PEライン」を使う場合は「リーダー」という先糸をつけますが、この先糸にもフロロはよく使われます。

PE(ピーイー)

PEライン
文字通り「ポリエチレン」を素材とした糸です。
ポリエチレン自体はすごく硬い素材なので、超細くしてしなやかにして使います。

でも、1本では釣り糸にならないほど弱いので、4本~8本を編み込んで撚(よ)り糸となっています。

※釣り人界ではこの糸のことを「ポリエチレン」とは呼ばず、「ピーイー」と言って会話しています。

 

メリット

  • ナイロン比2.5倍ほどの強度があるので、細い糸が使える。
  • 伸びがほとんどないので、フロロ以上にアタリ感度がある。
  • 吸水劣化、紫外線劣化がほとんどない。

デメリット

  • ものすごくしなやかなので、扱いにくい。
  • 擦れに弱く、ちょっと傷が入ると簡単に切れる。
  • 比重が0.97と沈まないので、釣り方を考える必要がある。
  • 結ぶと強度が落ち、また、スルッと抜けやすいので結びにくい。
  • 価格は高い(が、耐久性は良いのでコスパは良い)。
  • 透明ではないので、ハリスには使えない。

PEラインを使うシーンは?

伸びない、細くても切れないというメリットを活かし、投げ釣り、船釣り、ルアーフィッシングの道糸として使われることが多いです。

ルアーで使用する場合は、魚への警戒心軽減やショック吸収のため、先端にリーダーと呼ばれるフロロカーボンの先糸をつけるのが一般的です。

船釣りなら投げないので初心者の方にもぜひ使ってほしい糸です。むしろ、船釣りはPE一択となってきています。

でも、投げ釣りやルアーだと、投げる時にPEのしなやかさからくるライントラブルが起きやすいんです。

途中に結び目ができちゃったり、ガイドに絡まっているのを知らずに投げてしまい、仕掛けだけ飛んで行ったりします。
慣れるまで注意が必要な糸です。
 

エステル

エステルライン
「ポリエステル」を素材とした糸です。

雰囲気的にはフロロカーボンに似た感じの糸です。

※釣り人界ではなぜかこの糸のことを「エステル」と呼んでいます。「ポリエステルライン」とは言いません。

 

メリット

  • フロロカーボンよりも硬い。
  • 伸びもフロロカーボンより少ないので、高感度。
  • 比重が1.4あり、水に沈む。
  • 吸水劣化がない。
  • キズや摩耗に強い。

デメリット

  • 硬いゆえ、リールへの馴染みが悪く、それでいて巻きグセがつきやすい。
  • 価格はフロロカーボンより若干高め。

エステルラインを使うシーンは?

その硬さから、昔は胴突き仕掛けのハリスなどによく使われていましたが、今は細いエステルラインを利用した「アジング」「メバリング」「ロックフィッシュルアー」のメインラインとして使われることがほとんどです。

ですので、これらのルアーフィッシングをやるとき以外は選択肢から外して良いでしょう。

関連記事使う釣り糸の種類は分かった。じゃあ太さはどう決めればいいの?
>>使う釣り糸の太さはどうやって決めるの?


 

釣り糸の種類と選び方 まとめ

例えば「ラインが伸びる」ことが良いことなのか?悪いことなのか?

伸びたほうが食い込みが良い釣り方もあるし、船釣りのように糸が伸びたら釣りにならないこともあります。

ですので、それぞれの素材の「長所を活かす」ような使い方をするのが選択のポイントとなりますね。

まずはナイロンから始めて、慣れてきたら「この釣りならPEのほうがいいな!」とか、他の種類のラインを試してみると面白いですよ!

 

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