海釣りでは、防波堤からでも毒のある魚や、トゲのある魚が釣れることがあります。
何も知らずに触ってしまうと、思わぬケガにつながることがあります。
特に釣りを始めたばかりの方やお子さんは、見たことのない魚が釣れると、どんな魚なのか確認したくなりますよね。
私もカサゴみたいな小さい魚を、毒魚の「ハオコゼ」と知らずに針を外そうとしてトゲに刺さり、その日の釣りが強制終了になった記憶があります。
また、アジなどの身近な魚でも、毒はなくてもヒレ(トゲ)が鋭く、素手で持つと刺さることがあります。
この記事では、防波堤から釣れることがある毒魚やトゲのある魚を、画像付きで紹介します。
釣りに行く前の予備知識として、また釣り場で「この魚は何だろう?」となったときの確認用として参考にしてください。
防波堤で釣れる毒魚・トゲのある魚一覧
まずは、防波堤釣りで釣れることがある毒魚や、トゲに毒を持つ魚を紹介します。
魚によって毒のある場所や見た目が違うので、釣れた魚を確認するときは、魚体だけでなく背ビレや胸ビレ、尾などにも注目してください。
アイゴ

| 主な分布 | 本州中部以南 | 体長 | ~25cm |
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アイゴは、防波堤や磯、サビキ釣りなどでも釣れることがある魚です。
背ビレ、腹ビレ、尻ビレに鋭いトゲがあり、これらのトゲに毒があります。
アイゴを見分けるときは、体がやや平たく、背ビレから尻ビレにかけてトゲが並んでいることがポイントです。
魚体だけを見て「普通の魚かな」と思っても、ヒレを不用意につかまないようにしてください。
アカエイ

| 主な分布 | 北海道以南 | 体長 | ~100cm |
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アカエイは、防波堤周辺や砂地などでも釣れることがある魚です。
特に注意したいのが、長い尾の途中にある鋭いトゲです。
アカエイは魚体が大きく、釣り上げた後でも尾を振り回すことがあるため、陸に上げたからといって安心はできません。
アカエイが掛かった場合は、無理に魚体をつかもうとせず、安全を優先して対応しましょう。
キタマクラ

| 主な分布 | 本州中部以南 | 体長 | ~15cm |
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キタマクラはフグの仲間で、防波堤釣りや磯釣りで釣れることがあります。
体が縦方向に平たく、一見するとカワハギの仲間のようにも見えますが、フグの仲間です。
キタマクラは体内に毒を持つため、食用にはしないでください。
フグの仲間には種類によって毒の有無や毒のある部位に違いがあります。釣り場で見慣れないフグが釣れた場合は、素人判断で食べようとしないことが大切です。
クサフグ

| 主な分布 | 北海道の一部を除く全国 | 体長 | ~15cm |
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クサフグは、防波堤などでよく釣れる小型のフグです。
体に白い斑点があり、釣りをしていると見かける機会も多い魚です。
クサフグにはテトロドトキシンという毒があり、食用にするのは危険です。
また、フグは歯もかなり鋭いので、針を外そうとして口元に手を近づけるのも注意してください。
「小さいフグだから大丈夫」と考えず、触るときも十分注意しましょう。
ゴンズイ

| 主な分布 | 本州中部以南 | 体長 | ~25cm |
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ゴンズイは、夜釣りでよく釣れる魚ですが、昼間でも釣れることがあります。
ナマズの仲間なので、口の周りにヒゲがあるのが特徴です。
体は黒褐色で、黄色っぽい線が頭から尾の方向に入っています。
背ビレと胸ビレに毒のある鋭いトゲがあります。
見た目は小さくてかわいらしい魚ですが、素手でつかむのは危険です。
ゴンズイが釣れたときは、魚体だけでなく背ビレと胸ビレの位置を確認して、トゲに触れないようにしてください。
ハオコゼ

| 主な分布 | 北海道、沖縄を除く全国 | 体長 | ~10cm |
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ハオコゼは、防波堤などで釣れる小型の毒魚です。
見た目はカサゴに似ていますが、長く大きく見える背ビレが特徴です。
体長は10cmほどまでの小型魚なので、初めて見ると「小さなカサゴかな?」と思ってしまうことがあります。
ところが、背ビレには鋭い毒のあるトゲがあります。
ハオコゼを見分けるときは、まず小型でカサゴに似た体型をしていること、そして背中に長く伸びる背ビレがあることに注目してください。
私自身も、以前カサゴのような小さい魚だと思って針を外そうとして、ハオコゼのトゲに刺されたことがあります。
「小さい魚だから大丈夫」と思わず、知らない魚を素手でつかまないことが大切です。
ミノカサゴ

| 主な分布 | 全国 | 体長 | ~25cm |
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ミノカサゴは、独特の見た目をしているので、ほかの毒魚と比べると比較的見分けやすい魚です。
長く伸びた背ビレや胸ビレなどが大きく広がっていて、縞模様のきれいな魚です。
見た目がきれいなので触ってみたくなるかもしれませんが、背ビレなどに毒のあるトゲがあります。
釣れた場合は、長く伸びたヒレには手を近づけないようにしてください。
無理に針を外そうとせず、安全にリリースできる方法を選ぶことも大切です。
オニオコゼ

| 主な分布 | 本州以南 | 体長 | ~30cm |
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オニオコゼは防波堤周辺などで釣れることがあり、背ビレに毒のある鋭いトゲを持っています。
オニオコゼの特徴は、大きな頭とゴツゴツした体つきです。体表にはいぼのような突起があり、海底の岩や砂地に紛れるような姿をしています。
カサゴの仲間ですが、一般的なカサゴとはかなり違ったゴツゴツした見た目をしています。
ただし、釣り場で魚を見ただけで確実に判断できない場合は、無理に触らないほうが安全です。
特に背ビレには毒のあるトゲがあるため、魚体を手で押さえようとするのは避けてください。
ソウシハギ

| 主な分布 | 瀬戸内海以南 | 体長 | ~50cm |
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ソウシハギはカワハギの仲間で、温暖な海域を中心に生息している魚です。
体はやや黄色がかった灰色で、体側には青い波模様と黒い斑点があります。また、尾ビレが大きく、後ろに長く伸びているのも特徴です。
ソウシハギは、消化管や内臓にパリトキシン様毒があります。
この毒による中毒は、重症化すると命に関わるおそれがあります。
見た目がカワハギに似ているからといって、食べられると判断するのは危険です。ソウシハギだと思われる魚が釣れた場合は、絶対に食べないでください。
毒はないけれどトゲや鋭い部分に注意したい魚
ここからは毒魚ではありませんが、防波堤でよく釣れる魚の中にも、ヒレやエラブタなどに鋭い部分がある魚がいます。
「毒がないから安全」とは限りません。
マアジ

アジは防波堤のサビキ釣りなどでおなじみの魚です。
毒はありませんが、腹ビレと尻ビレの間あたりにある鋭い部分などに注意が必要です。
針を外すときに魚体を素手で強く握ると、ヒレが手に刺さることがあります。
アジを持つときは、メゴチバサミやタオルなどを使うと安全です。
メゴチ(ネズミゴチ)

メゴチ(ネズミゴチ)は、ちょい投げなどで釣れることがある魚です。
背ビレやエラブタ付近に鋭い部分があります。
針を外すときに魚体をしっかり握りたくなりますが、素手で不用意につかむのは避けたほうが安全です。
小型の魚でもトゲがあることを覚えておきましょう。
スズキ(シーバス、フッコ、セイゴ)

スズキは、ルアー釣りなどで人気の魚です。
背ビレにトゲがあるほか、エラブタのふちが鋭くなっているため、魚を持つときに手を切ることがあります。
特に大型のスズキを持つときは、魚体をしっかりコントロールして、背ビレやエラブタに手を近づけないようにしましょう。
メバル

メバルも防波堤から狙える人気の魚です。
背ビレやエラブタ付近に鋭い部分があります。
釣れたメバルを素手で持つ場合は、背ビレを手のひらで押さえ込まないように注意してください。
カサゴ

カサゴは防波堤でよく釣れる代表的な魚です。
背ビレやエラブタ付近に鋭いトゲがあります。
カサゴそのものは毒魚ではありませんが、ハオコゼやオニオコゼなど、見た目が似ている危険な魚もいます。
特に小型の魚を見たときに「カサゴだろう」と決めつけず、よく分からない場合は不用意に素手でつかまないようにしましょう。
魚以外にも注意したい危険な生き物
海釣りで注意したいのは魚だけではありません。
防波堤や海岸では、魚以外にも触らないほうがいい危険な生き物が釣れることがあります。
ヒョウモンダコ

| 主な分布 | 東京湾以南 | 体長 | ~10cm |
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ヒョウモンダコは魚ではなく、タコの仲間です。
小型でかわいらしく見えることがありますが、危険な毒を持っています。
刺激すると体に青い模様が現れることがありますが、興味本位で触るのはやめましょう。
釣り場で見つけても、こちらから手を出さないことが大切です。
ウミケムシ

| 主な分布 | 本州中部以南 | 体長 | ~15cm |
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ウミケムシは、投げ釣りなどで仕掛けに掛かってくることがあるゴカイの仲間です。
体には多数の毛があり、触れると毛が皮膚に刺さることがあります。
見た目からして触りたくない生き物ですが、針を外そうとして素手で触らないようにしてください。
無理に針を外そうとせず、ハリスを切って仕掛けから外すほうが安全です。
危険な魚・知らない魚が釣れたときは?
釣りをしていると、「見たことのない魚」が釣れることがあります。
そんなときは、まず素手で触らないようにしましょう。
特に背ビレや胸ビレ、尾などに鋭いトゲがある魚は要注意です。
針を外す場合は、タオルで魚を押さえたり、メゴチバサミやフィッシュグリップなどを使ったりすると安全です。
それでも自信がない場合は、無理に針を外そうとしないことです。
ハリスを切って、魚と一緒に針を海へ返すという方法もあります。
せっかく釣れた魚なので針を外してあげたい気持ちは分かりますが、魚を触ったことでケガをしてしまっては元も子もありません。
まずは自分の安全を優先しましょう。
毒魚に刺されたときの応急処置
毒のあるトゲを持つ魚に刺されると、強い痛みや腫れなどが起こることがあります。
もし刺されてしまった場合は、まず傷口をきれいに洗ってください。
日本中毒情報センターでは、オコゼやエイなど有毒なトゲを持つ魚に刺された場合、やけどをしない程度の湯(45℃以下)に患部を浸ける方法を案内しています。
ただし、これはすべての魚やすべてのケースに同じ処置をすればよいという意味ではありません。
痛みや腫れが強い場合、症状が続く場合などは、医療機関で診てもらいましょう。
症状が重い場合は、早めに医療機関を受診してください。
釣り場で刺された場合は、魚の名前や写真が分かれば、受診時の参考になることもあります。
防波堤釣りで毒魚に注意したい理由
毒魚というと、沖の岩礁帯や特殊な場所にいる魚をイメージするかもしれません。
しかし、実際には防波堤から普通に釣りをしていても、ハオコゼやゴンズイ、アイゴなどが掛かることがあります。
しかも、ハオコゼのように小さくてカサゴに似た魚もいるので、魚に詳しくない人が見ただけでは判断しにくい場合があります。
だからこそ、釣れた魚が何なのか分からないときに、いきなり素手で触らないことが大切です。
魚を釣ることだけではなく、釣れた魚を安全に扱うことも釣りの一部だと思います。
まとめ|知らない魚は素手で触らない
防波堤では、アジやメバル、カサゴなどの身近な魚だけでなく、アイゴ、ゴンズイ、ハオコゼ、オニオコゼ、アカエイなどの危険な魚が釣れることがあります。
また、毒はなくても鋭いトゲやエラブタを持っている魚もいます。
今回紹介した魚の名前をすべて覚える必要はありません。
まず覚えておいてほしいのは、「よく分からない魚は、すぐに素手で触らない」ということです。
釣り場で見慣れない魚が釣れたら、魚の特徴を確認したり、詳しい人に聞いたりしてから扱うようにしましょう。
安全に気をつけながら、楽しい釣りをしてください。