釣り方・知識
船に乗らなくても、陸からでも手軽に海釣りを楽しむことができます。
岸から釣る釣りのことを【陸っぱり(おかっぱり)】と言いますが、陸っぱりの代表的な釣り方は主に下記の6種類です。
中でもルアー釣りは、エサを準備する必要がなく、魚に出会うまでのゲーム性の高さから、大変人気があります。
いずれの釣り方にせよ、重装備は不要で、手軽にチャレンジできるものばかり。
気になった釣り方があれば、別記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてくださいね。
1.フロート系やジグ系を使ったルアー釣り
代表的な釣りは、フロート系やジグ系を使ったルアー釣りです。
岸壁や堤防を中心にアジや中小型青物まで狙えます。
下記のリンク記事で詳しく説明しています。
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2.ルアーの中でも特に人気!エギを使ったエギング
エギングもルアー釣りの一種ですが、釣り方として独立しているので分けて紹介しましょう。
春と秋にシーズンを迎えるのがエギングです。
堤防、岸壁、地磯、護岸などから狙えます。
春は大型、秋は小型の数釣りが狙え、簡単に始められる釣りです。
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3.餌やワームを使った根魚釣り
オキアミや切り身で狙うぶっこみ釣りでのカサゴ狙いや、ワームを使ってのハタ系狙いがあります。
どちらも攻めの釣りで釣果を上げます。
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4.サビキ釣りはファミリーに大人気!
ファミリーフィッシングの代表格で、春はアジやサバ、イワシなどの幼魚、秋は中型の成魚が狙えます。
サビキにオキアミを刺せば、五目釣りも楽しめる優れものです。
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5.ちょい投げが近年大人気!投げ釣り
サーフからの本格的な投げ釣りよりも、近年は堤防などからのちょい投げが主流となっています。
ちょい投げとは言葉通りのライトタックルでの投げ釣りです。
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6.撒き餌を使ったウキ釣り
ウキを付け、撒き餌を撒きながら釣る釣り方です。
タックルや仕掛け自体がライトになり、手軽にできる釣りになりました。
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陸っぱりの釣りの四季と釣り方
陸っぱりの釣りは季節に応じて変わります。
年中狙えるターゲットもありますが、その時期一番釣りやすいターゲットに絞り、季節ごとに解説していきましょう。
春の陸っぱりのターゲットと釣り方
春の陸っぱりの代表的なターゲットとしてメバル、キス、アオリイカ、スズキ、クロダイが挙げられます。
| 釣り方 | 対象魚 | 詳細 |
|---|---|---|
| ルアー釣り | メバル、スズキ | ワームやジグの夜釣りでメバルが釣れます。 また日中や夜釣りで良型のスズキが狙えます。 メバルは細仕掛け、スズキは太仕掛けなので、同時には狙えないので注意が必要ですね。 エギを使ったエギングでは良型のアオリイカが釣れるベストシーズンとなります。 1キロアップの大型が狙えます。 |
| サビキ釣り | アジ、サバ、イワシ | 回遊し始めるのが4月くらいからです。 釣り方は市販のサビキ仕掛けて、長竿でのサビキ釣りや遠投サビキ釣りで狙えます。 入門者にも簡単な釣りでファミリーフィッシングの代表的な釣りです。 |
| 投げ釣り | シロギス | 特に4~5月がベストシーズンで、型も数も狙えます。 仕掛けは市販のもので良いので入門者でも簡単です。 サーフは遠投、堤防などはちょい投げです。 |
| ウキ釣り | クロダイ | 春のウキ釣り定番のクロダイ。 乗っ込み時期をむかえあらゆる場所で良型が狙えます。 型も30cmクラスから50cmクラスまで狙え、クロダイ釣り師が集中する季節です。 釣り方はフカセ釣りが主体になっています。 |
夏の陸っぱりのターゲットと釣り方
夏の陸っぱりは気温の上昇と、水温の上昇があり、釣り人にとって一番注意をしなければならない時期です。
特に気温は30℃を超え、さらに直射日光が上からと、水面の反射で正面からも当たります。
水分補給を十分に取り無理しない釣りが必要となります。
メインターゲットは投げ釣りやちょい投げのキス、サビキによる、小アジや小サバ、根魚釣りなどです。
| 釣り方 | 対象魚 | 詳細 |
|---|---|---|
| ルアー釣り | 根魚 | 夏のルアー釣りはワームを使っての根魚釣りが中心となります。 ハタ系のオオモンハタ、キジハタ、アカハタ、マハタ、そしてカザゴなどがメインターゲットでジグヘッドやリグ仕掛けで狙います。 |
| サビキ釣り | アジ、サバ、イワシ | 夏のサビキ釣りは春のアジ、サバ、イワシの幼魚が少し、成長し型が良くなります。 釣り方は春と同じです。 |
| 投げ釣り | シロギス | 基本的には春同様です。 サーフは遠投、堤防はちょい投げです。 また魚の切り身や、イカの切り身を餌にしたちょい投げではカサゴやベラなども釣れます。 |
| ウキ釣り | 五目 | 水温の高い夏のウキ釣りは、五目釣りが中心となります。 小型魚の餌取りが多く、その中から、小メジナや小タイ、ハギなどが釣れます。 小型ばかりなので、仕掛けも細仕掛けで狙います。 |
秋の陸っぱりのターゲットと釣り方
秋になり、水温が下がってくるとターゲットも変わってきます。
サビキ釣りのターゲットなどは春夏と比べ良型が増えてくるので、食味も良いベストシーズンと言えるでしょう。
ウキ釣りでクロダイやメジナが釣れ始めるのも大きな特徴ですね。
| 釣り方 | 対象魚 | 詳細 |
|---|---|---|
| ルアー釣り | カンパチ、ハタ | フロート系やジグ系で小型のハマチ、カンパチなどの回遊魚が釣れます。 またワームを使うとハタ系の魚やカサゴが釣れます。 エギングでアオリイカの小型の数釣りが出来ます。 ルアー釣りにとって最高のシーズンとなります。 |
| サビキ釣り | アジ | 秋は定番のアジ、サバ、イワシは成長し良型になり、遠投サビキ釣りが有利になります。 また足元で、小メジナや小タイなども釣れます。 遠投サビキの場合は、春や夏の仕掛けより一回り大きくするのがコツです。 |
| 投げ釣り | シロギス | 秋はキス釣りのラストシーズンです。 落ちキスと呼ばれ、深場に徐々に入っていく時期ですが、9月~10月は従来通りの釣りで、数釣りもできます。 |
| ウキ釣り | クロダイ、メジナ | 水温が徐々に下がり始め、クロダイやメジナが釣れます。 型は小型~良型までまちまちで、15cmクラスから40cmクラスまで狙えます。 どちらもフカセ釣りなので、両刀使いが可能です。 |
冬の陸っぱりのターゲットと釣り方
活性が低くなる冬の釣りでは、投げ釣りでカレイが狙えるようになります。
メジナやイサキも好敵手となりますが、この時期は吹きざらしなことが多い磯釣りは特に防寒が重要になってきます。
| 釣り方 | 対象魚 | 詳細 |
|---|---|---|
| ルアー釣り | カサゴ、アイナメ | ワームやジグで狙います。 外洋に面した水深のある堤防ではヒラメや大型ハマチなども釣れますが、太仕掛けが必要となります。 |
| サビキ釣り | アジ | 型は20cmから25cm級で、特に明け方が良く、極寒の中での釣りとなります。 |
| 投げ釣り | カレイ | 投げ釣りでのカレイは普通の釣りと違って、アタリの取り方が微妙です。 張っていた糸がふけたりするとアタっています。 仕掛けはキスの仕掛けより一回り以上大きくしましょう。 またちょい投げでカサゴが狙えます。 刺し餌はオキアミや魚、イカの切り身がベストです。 |
| ウキ釣り | メジナ | 水温が低いので水深のある場所を狙いましょう。 またライトカゴ釣りでのメジナやイサキが面白い季節になります。 あらゆる場所から狙えるライトカゴ釣りは狙い目ですね。 |
陸っぱりで狙うべきポイント(場所)
陸っぱりと言えば、一番に浮かぶのが堤防です。
それ以外に岸壁、護岸、サーフ、地磯などがあります。
釣り方ごとに狙うべき場所を解説していきましょう。
ルアーで狙う場所
エギングやワーム釣りも含めたルアー釣りでは、堤防や岸壁、地磯が中心となります。
特に岩場から伸びた堤防や、シモリ等が点在したり、捨て石のある海底のある堤防や岸壁は一番のお勧めです。
海底に変化のある場所は、小魚が隠れる為に多く集まり、その小魚を追って色々な魚が集まります。
河口付近にある堤防などは、真水が混ざるため魚影が濃い代わりに、イカ類は釣れない事を知っておくのが重要なポイントです。
エギングの場合、初めての場所は墨跡を探しましょう。
墨跡が多い場所ほど良く釣れている証拠です。
サビキ釣りで狙う場所
外洋、湾内を問わず、やや水深のある堤防や岸壁を狙いましょう。
特に釣り人の多い場所は、釣れている証拠なのでお勧めポイントです。
逆に見た目が良くても釣り人の居ない堤防や岸壁は避けましょう。
サビキ釣りは撒き餌に魚が付いて釣れているのです。
連日釣り人の多い場所は、連日撒き餌が入るので、魚が居ついていると言っても過言ではありません。
このことを頭に入れておきましょう。
投げ釣りで狙う場所
堤防、岸壁、護岸、サーフがポイントとなります。
投げ釣りの場合は海底が砂地の場所を狙いましょう。
見分け方は砂地から伸びている堤防や、サーフに隣接する港などです。
多少の捨て石等は会っても砂底なので投げ釣り、ちょい投げにはもってこいの場所です。
ウキ釣りで狙う場所
堤防、岸壁、地磯がメインポイントです。
サーフから伸びる堤防でもテトラなどが入っていればウキ釣りの好ポイントになります。
浅場より、やや深場の方がいい釣果が得られます。
初めての場所での見分け方は、堤防や岸壁の上の、エサのこぼれた跡を見つけましょう。
ウキ釣りも、連日撒き餌をすることによって、クロダイやメジナが集まり居つきます。