エギング初心者の中には「着底が分からない」とか「アタリが分からない」といった悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
経験を重ねていけばそれらを克服することはできますが、なるべく早く解消していきたいものですよね。
今回は、そんな悩みの解消を手助けしてくれるアイテムとして「高比重PEライン」をご紹介します。
高比重PEラインとは
一般的なPEラインの比重は約0.97で作られていますが、水は当然1.0(海水は1.025)なので、PEラインは水に浮きますよね。
そこで、低伸度で高強度のPEのメリットはそのままに、水なじみや沈みが早いPEラインがあったらいいな!ということで開発されたのが高比重PEラインです。
高比重PEラインの比重は1.1~1.4ほどで、実際の使用イメージとしてはこんな感じです。
PEラインが水に沈むことで、以下のような初心者に優しいメリットがでてきます。
高比重PEラインがエギング初心者にオススメの理由
エギの着底がわかりやすい
エギが海底に着いた感覚が分からないというのは、エギング初心者の多くがぶち当たる悩みかもしれません。
高比重PEを使用するとフォール中のラインのたるみが少なくなるため、エギの重みが手元まで伝わりやすくなり、着底した感覚も分かりやすくなります。
アタリが取りやすい
高比重PEを使うと、誘っている間の糸フケの量が少ないので、イカが乗った時のアタリを感じとりやすくなります。
イカのアタリは慣れないうちは分かりにくく、シャクったら乗っていた・・ということもあるでしょう。
初めてのイカでもしっかりと違和感を感じ取り、バシッとアワセを決められるかもしれませんね。
レンジをキープしやすい
高比重PEラインは通常のPEラインと比べ、シャクった際にエギが浮きあがりにくいので、一定のレンジをキープしやすい。
そのため普通に使用しているだけでも、エギ自体がイカのヒットゾーンを泳ぎやすくなる。
エギが海中のどこにあるかわからない初心者には嬉しいメリットでしょう。
風や波に強い
エギングに慣れているアングラーでも、波風が強いと非常に釣りがしにくくモチベーションも一気に奪われてしまいます。
そんな状況でも高比重PEであれば、エギを底に送り届けやすくなることから、波風のストレスを軽減してくれることでしょう。
流れに強い
多少流れがあって釣りにくい場面でも、高比重PEであればエギが意図せぬ方向へ流れ過ぎてしまうのを軽減してくれます。
底を取れないと諦めていた流れの中でも、高比重PEであれば着底した感覚が分かりやすいのです。
高比重PEラインにはデメリットもある
ラインが水に沈むというのは、時としてデメリットとなることもあります。
以下のような場面では高比重PEよりも通常のPEラインのほうが扱いやすくなります。
シャローエリアでは不利
ゴロタ場や藻場など、水深が浅い上に海底に障害物の多いシャローエリアでは通常のPEラインのほうがやりやすいです。
高比重PEラインは沈む性質があるため根ズレのリスクが高まります。
このようなフィールドでは通常のPEラインを使用したほうが無難です。
食いが渋い場面は不利
高比重PEを使用することでエギとライン両方の自重で落ちていくため、若干ではあるがフォールのスピードが早まります。
そのため、食いが渋い時などエギをじっくり見せたい時は、通常のPEラインのほうが使いやすくなります。
シャクリがエギにダイレクトに伝わる
ラインにたるみが少ない分、シャクった時にエギに伝わるパワーが通常のPEラインよりもダイレクトに伝わります。
ダイレクトな操作感があるので、エギの動きが分かりやすい反面、エギの移動距離も大きくなるので、いつもの感覚でシャクっていると、1キャスト当たりの誘う回数は減ってしまいます。
高比重PEラインのおすすめ3選
最近ではエギング専用の高比重PEラインも発売されるようになりましたので、その中でもおすすめのものをご紹介します。
ダイワ エメラルダスセンサーSSⅢ+Si
比重は1.10とそれほど大きくなく、程よく沈むのが使いやすいと評判のラインです。
ラインカラーには視認性が高いオレンジ色を採用し、ラインの変化を見逃しにくいです。
1m、5mごとに黒のピッチマークも入っています。
ゴーセン PEワイルドジャーク エギ
0.6号で1.19の高比重。
エギの沈下速度を状況に応じてコントロールしやすくなっています。
ラインカラーにはイエローカモフラージュを採用し、視認性が高く、ラインの変化も読み取りやすいのが特徴です。
シマノ セフィアG5
比重は0.6号で1.36とかなり高く、高比重PEラインならではのメリットを存分に生かしたいならこれ。
小型エギでもストレスなく沈んでいきますから、小さなエギを使用する秋エギングでの使用もおすすめ。
ラインカラーは、イカに見せたくない先端部はナチュラルなライトブルーを採用。
キャスティングで良く使う30~50mに特に見やすいカラーを配色しています。
初心者にメリットが多い高比重PE
高比重PEラインは、シチュエーションによっては使いにくいこともありますが、操作感が分かりやすくなるというメリットはありがたいですよね。
エギングの基本となる感覚(着底やアタリ)を身につける上ではもってこいのラインなので、一杯が釣れないという初心者は高比重PEラインを使ってみることをおすすめします。
エギングを始めたばかりの人が最初につまずくポイントは、「エギの着底が分からない」という問題ではないでしょうか? 今回はエギングの最初の関門ともいえるエギの着底を分かりやすくする方法を紹介します。 続きを見る エギング初心者の中には「着底が分からない」とか「アタリが分からない」といった悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか? 経験を重ねていけばそれらを克服することはできますが、なるべく早く解消していき ... 続きを見るエギの着底が分からない?初心者でも分かるようになる6つの方法
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