エギング

ヤエン釣りとは?仕掛け・釣り方・アタリからエギングとの違いまで解説

ヤエン釣り

アオリイカを狙う釣り方のひとつに「ヤエン釣り」があります。

活きたアジを泳がせ、アオリイカがアジを抱いたところでヤエンを送り込んで掛ける、独特の釣法です。

エギングとは釣り方が大きく異なるため、「ヤエンってどうやって釣るの?」「アジを抱いたあと、どうすればいいの?」「ヤエンを入れるタイミングが難しそう」と感じる方も多いでしょう。

この記事では、ヤエン釣りの基本から仕掛け、釣り方、アタリの見方、ヤエンを投入するまでの流れ、メリット・デメリット、初心者が注意したいポイントまで、初めてヤエン釣りに挑戦する方にも分かりやすく解説します。

また、エギングとの違いについても紹介するので、これからアオリイカ釣りを始める方は、どちらが自分に合っているのか考える参考にしてください。

ヤエン釣りとは?

ヤエン釣りとは、活きたアジをエサにしてアオリイカを狙う釣り方です。

エギングのように、最初からアオリイカを掛けるためのエギを使うわけではありません。

まず活きたアジを海中で泳がせ、アオリイカがアジを抱くのを待ちます。

アオリイカがアジを抱いたら、すぐに掛けるのではなく、イカの様子を見ながら少しずつ手前へ寄せていきます。

そして、ある程度まで寄せたところで道糸に「ヤエン」と呼ばれる掛けバリをセットし、イカのところまで送り込んでハリを掛けます。

つまり、ヤエン釣りは単純に「アジを泳がせてアタリを待つ釣り」ではありません。

アジを泳がせる→アオリイカが抱く→イカを寄せる→ヤエンを送り込む→ハリを掛けるという一連の流れを楽しむ釣りです。

特にアオリイカがアジを抱いてから、どのタイミングで寄せるのか、いつヤエンを入れるのかという部分に、ヤエン釣りならではの難しさと面白さがあります。

ヤエンはどんな仕掛け?

ヤエンは、道糸にセットしてアオリイカのところまで滑らせていく専用の掛けバリです。

普通の釣りでは、エサにハリを付けた状態で魚が食いつくのを待ちますが、ヤエン釣りでは少し考え方が違います。

アジにはアオリイカを掛けるためのヤエンが付いているわけではありません。

アオリイカがアジを抱いたあと、イカをある程度まで寄せてから道糸にヤエンを取り付け、そのままイカのところまで送り込みます。

そして、ヤエンのハリをアオリイカに掛けて取り込むという仕組みです。

そのため、ヤエン釣りでは「アジに食わせるところ」と「イカを掛けるところ」が別になっていると考えると分かりやすいでしょう。

ヤエン釣りは難しい?

「ヤエン釣りは難しい」と聞くことがありますが、これはエギングなどと比べて覚えることが多いからです。

活きアジの管理、アジを泳がせる操作、アオリイカがアジを抱いたあとの対応、イカを寄せる操作、ヤエンを投入するタイミングなど、いくつかのポイントがあります。

特に初めての場合は、「アタリが出たらどうすればいいの?」というところで戸惑いやすいでしょう。

ただ、最初からすべてを完璧にできる必要はありません。

まずはヤエン釣りの基本的な流れを理解して、それぞれの動作を順番に覚えていけば大丈夫です。

 

ヤエン釣りの仕掛け

ヤエン釣りでは、エギングとは違った道具を使用します。

基本的には、活きアジを泳がせるためのタックルと、アオリイカを掛けるためのヤエンを用意します。

さらに、活きアジを元気な状態で管理するための道具も必要になります。

ヤエン釣りに適したロッド

ヤエン釣りに適した竿は、全長4.5~5.3m、号数は1.5~2号(汎用2号)の磯竿・専用ロッドです。

ヤエン釣りでは、活きアジを泳がせるだけでなく、アオリイカがアジを抱いたあとにイカを寄せたり、ヤエンを送り込んだりします。

そのため、ある程度の長さがあり、アジやラインを操作しやすい竿が使いやすくなります。

4.5~5.3m程度の長さがあると、アジを泳がせるときにもラインを操作しやすく、ヤエンを投入するときにも竿の長さを活かせます。

号数については、1.5~2号程度が基本になります。

特に初めてヤエン釣りをするのであれば、汎用性のある2号クラスの磯竿から考えると選びやすいでしょう。

もちろんヤエン専用ロッドもありますが、必ずしも専用ロッドでなければならないというわけではありません。

ヤエン釣りに対応できる磯竿を使う方法もあります。

ヤエン釣りのリール

ヤエン釣りでは、普通のスピニングリールとは少し違った考え方でリールを選びます。

アオリイカがアジを抱いたあと、イカが走ることがあります。

このときにラインを無理に止めてしまうと、アオリイカが違和感を感じてアジを離してしまうことがあります。

そこで重要になるのが、イカがアジを抱いて走る際に、違和感なく糸を送り出せる機能です。

ヤエン釣りでは、リアドラグ式、またはクラッチ機能付きの専用・対応リールや、レバーブレーキ式のリールが使われます。

リアドラグ式なら、リールの後ろ側にあるドラグを操作してラインの出方を調整できます。

また、レバーブレーキ式なら、レバーを操作することでラインの放出をコントロールできます。

どちらも、アオリイカがアジを抱いて走ったときに、ラインを送り出しながらイカに違和感を与えにくくするための機能です。

サイズは2500番~3000番が使いやすく、軽さと糸巻量のバランスが良いため、ヤエン釣りでは人気のサイズです。

ヤエン釣りではアジを泳がせながら長時間アタリを待つこともあるため、必要以上に大きく重いリールを選ぶより、扱いやすいサイズを選ぶほうが使いやすいでしょう。

ヤエン釣りのライン

ヤエン釣りの道糸には、主にフロロカーボンラインとナイロンラインがあります。

どちらを使うかによってアジの泳ぎ方やラインの扱いやすさが変わるため、釣り場や狙い方に合わせて選びます。

フロロカーボンは比重が重いラインです。

そのため、活きアジを深場で使いたいときには、ラインを沈めてアジを深いレンジへ入れやすくなります。

また、フロロカーボンは摩耗にも強いという特徴があります。

特に春のヤエン釣りでは、海藻が多い場所でアオリイカを狙うことがあります。

海藻などにラインが触れる可能性を考えると、摩耗に強いフロロカーボンは使いやすいラインです。

一方のナイロンラインは、フロロカーボンより比重が軽く、浅い場所でアジを泳がせたい場合に向いています。

また、大きめのアオリイカを狙う場合にもナイロンラインが使われます。

どちらが絶対に優れているというわけではなく、深場を狙うならフロロ、浅場ならナイロンというように、釣り場や狙うレンジに合わせて使い分けると分かりやすいでしょう。

なお、ヤエン釣りではPEラインが使われるケースもありますが、これは例外的な選択肢です。

これからヤエン釣りを始める初心者であれば、まずはフロロカーボンとナイロンの違いを理解しておけば十分です。

アジを付けるハリ

ヤエン釣りでは、活きアジを泳がせるためのハリも必要になります。

アジにハリを付ける方法はいくつかありますが、重要なのはアジをできるだけ弱らせないことです。

アジが元気に泳いでくれれば、それだけ自然な動きを利用してアオリイカを狙いやすくなります。

初めてヤエン釣りをする場合は、最初から仕掛けをすべて自作するより、市販されているヤエン用の仕掛けを利用すると準備しやすいでしょう。

ヤエン

ヤエン釣りで最も特徴的な道具が「ヤエン」です。

ヤエンにはさまざまな形状がありますが、基本的には道糸にセットし、ラインを使ってアオリイカのところまで滑らせていきます。

ヤエンがアオリイカの近くまで到達したら、ハリを掛けるための操作を行います。

ヤエンの形状によって送り込みやすさやハリの掛かり方にも違いがあるため、初めてなら扱いやすい市販品から始めるとよいでしょう。

活きアジを入れておく道具

ヤエン釣りでは、釣りを始める前に活きアジを用意しなければなりません。

さらに、購入したアジを釣り場まで運び、釣っている間も元気な状態で保つ必要があります。

そのため、活かしバッカンやアジバケツ、エアーポンプなどを用意します。

アジは入れすぎると弱りやすくなるので、アジの数や水温などにも注意しながら管理しましょう。

ヤエン釣りでは、釣り場に着いてからの釣りだけでなく、アジを準備して元気な状態で釣り場まで持っていくところから釣りが始まっていると考えると分かりやすいでしょう。

 

ヤエン釣りの基本的な釣り方

ヤエン釣りは、大きく分けると次のような流れになります。

  1. 活きアジを仕掛けにセットする
  2. アジをポイントへ泳がせる
  3. アオリイカがアジを抱く
  4. イカの様子を見ながら寄せる
  5. ヤエンを道糸にセットする
  6. ヤエンをアオリイカのところまで送り込む
  7. ハリを掛けて取り込む

この中でも特に重要なのが、アオリイカがアジを抱いてからの対応です。

魚釣りのように、アタリが出たらすぐにアワセるという釣りではありません。

アオリイカを警戒させないようにしながら、ヤエンを入れられる状況を作っていきます。

活きアジを仕掛けにセットする

まずは活きアジを仕掛けにセットします。

ここで大切なのは、できるだけアジを弱らせないことです。

アジが弱ってしまうと泳ぎ方が悪くなり、アオリイカを誘う力も弱くなってしまいます。

仕掛けを付けるときはアジを強く握りすぎず、できるだけ手早くセットしましょう。

アジをポイントへ泳がせる

アジをセットしたら、狙うポイントへ泳がせます。

アジが自由に泳げる状態を作りながら、ラインの状態を確認します。

アジが沖へ走ればラインが出ていきますし、障害物の方向へ向かえばラインの操作が必要になることもあります。

ただアジを海へ入れて放っておくのではなく、アジが今どこを泳いでいるのかを意識しておくことが大切です。

アオリイカがアジを抱いたら焦らない

アオリイカが近づくと、アジが急に暴れたり、ラインの動きが変わったりすることがあります。

その後、アオリイカがアジを抱いて走り出すことがあります。

ここで慌ててリールを巻いてしまうと、アオリイカが違和感を感じてアジを離してしまう可能性があります。

まずはアオリイカがアジを抱いている状態を確認し、必要ならラインを送り出します。

このときに役立つのが、先ほど説明したリアドラグやレバーブレーキです。

イカが走るときには無理に止めず、ラインを出しながらアオリイカの動きを見ます。

アオリイカを手前へ寄せる

アオリイカが走り終わり、ラインが出ていかなくなったら、状況を見ながら少しずつイカを手前へ寄せていきます。

ここでも重要なのは、急いで巻き寄せないことです。

アオリイカは魚とは違い、アジを抱いたままでも急に走ることがあります。

そのため、イカが走ったら再びラインを送り、落ち着いたら少し寄せるというように、イカの動きに合わせて操作します。

ヤエンを入れるためには、まずイカをある程度まで手前へ寄せる必要があります。

ただし、寄せすぎてイカを警戒させるのもよくありません。

「早くヤエンを入れたい」と焦らず、アオリイカの状態を見ながら距離を縮めていきます。

ヤエンを道糸にセットする

アオリイカをある程度まで寄せたら、いよいよヤエンを投入します。

ヤエンを道糸にセットし、ラインを使ってイカのところまで送り込んでいきます。

ヤエンは自分で泳いでいくわけではありません。

道糸に沿って滑らせながら、アオリイカのところまで到達させます。

そのため、ヤエンを投入するときにはラインの張り具合やイカとの距離を確認しながら操作する必要があります。

ヤエンをアオリイカのところまで送り込む

ヤエンを投入したら、ラインを使ってアオリイカのところまで送り込みます。

ヤエンがスムーズに進んでいるかを確認しながら、必要に応じてラインを操作します。

ヤエンがイカに近づくと、アオリイカが嫌がって走ることもあります。

このときも無理に止めるのではなく、状況に応じてラインを送りながら対応します。

ヤエンがアオリイカのところまで到達したら、ヤエンのハリを掛けるための操作に移ります。

使用するヤエンによって操作方法が異なるため、実際に使うヤエンの説明も確認しておきましょう。

アオリイカを取り込む

ヤエンのハリが掛かったら、アオリイカを慎重に寄せます。

ここで強引に巻き続けるのではなく、イカが走ったときにはラインを出しながら対応します。

足元まで寄せることができたら、玉網などを使って取り込みます。

大型のアオリイカになるほど、最後の取り込みでバラしてしまうこともあるため、足元まで寄せても油断しないようにしましょう。

 

ヤエン釣りのアタリと合わせ方

ヤエン釣りでは、アオリイカがアジを抱いた瞬間にすぐアワセるわけではありません。

むしろ、アタリが出てからどう対応するかが重要になります。

アジが急に暴れたら注意する

アオリイカが近づいてくると、アジが急に暴れたり、泳ぐ方向が変わったりすることがあります。

また、ラインの出方が普段と変わることもあります。

こうした変化があったときは、アオリイカが近くにいる可能性を考えて、竿先やラインの状態をよく確認します。

ただし、アジが暴れたからといって必ずアオリイカがいるとは限りません。

アジの動きだけで判断するのではなく、ラインの状態なども合わせて確認することが大切です。

アオリイカがアジを抱いても焦らない

アオリイカがアジを抱いたあとに重要なのが、焦らないことです。

この段階では、まだアオリイカはヤエンのハリに掛かっていません。

ここですぐに強く巻き取ってしまうと、イカがアジを離してしまう可能性があります。

イカが走るならラインを送り、走りが止まったら状況を見ながら寄せていきます。

この「待つ」と「寄せる」の判断が、ヤエン釣りでは非常に重要です。

ヤエンを入れるタイミング

ヤエンを入れるタイミングについて、「アタリが出てから何分待つ」というような決まった時間があるわけではありません。

アオリイカの大きさや活性、アジの状態、イカが走る距離、釣り場の状況などによって変わります。

基本的には、アオリイカがアジを抱いた状態を保ちながら、ヤエンを送り込めるところまで寄せることを考えます。

早すぎればヤエンをうまく送り込めないことがありますし、遅すぎればアジを離される可能性もあります。

だからこそ、ヤエン釣りでは「時間」だけではなく、イカとアジ、そしてラインの状態を見ることが大切になります。

 

ヤエン釣りのメリット

ヤエン釣り

活きアジでアオリイカを狙える

ヤエン釣りの一番の特徴は、活きたアジをエサとして使うことです。

アジが海中を泳ぐことで、エギとは違った自然な動きでアオリイカを誘えます。

エギを自分で操作して誘うエギングとは、アオリイカへのアプローチが大きく違います。

アタリが出てからの駆け引きが面白い

ヤエン釣りは、アオリイカがアジを抱いたところで終わりではありません。

そこからイカを寄せ、ヤエンを投入し、ハリを掛けて取り込むところまでが一つの流れになります。

「今はラインを出すべきか」「そろそろ寄せても大丈夫か」「ヤエンを入れるタイミングか」と考えながら釣ることになるため、アタリが出てからの駆け引きも大きな魅力です。

大型のアオリイカを狙える

ヤエン釣りは大型のアオリイカを狙う釣り方としても知られています。

特に春は大型のアオリイカを狙える時期があり、ヤエン釣りを楽しむ人も増えます。

ただし、ヤエンなら必ず大型が釣れるというわけではありません。

実際の釣果は、時期や釣り場、水温、アオリイカの個体数などによって変わります。

 

ヤエン釣りのデメリット

活きアジの準備と管理が必要

ヤエン釣りを始めるときに、エギングとの違いとして最初に感じるのが「アジの準備」です。

エギングならエギを用意して釣り場へ行けばすぐに釣りを始められますが、ヤエンでは活きアジを用意しなければなりません。

さらに、釣りをしている間もアジが弱らないように管理する必要があります。

この準備がヤエン釣りの手間でもありますが、逆にいえば、活きアジを使うことそのものがヤエン釣りの特徴でもあります。

エギングより道具が多くなる

ヤエン釣りでは、ロッドやリール、ラインだけでなく、ヤエン、活きアジを入れておく道具、エアーポンプなども必要になります。

そのため、どうしてもエギングより荷物が増えます。

釣り場へ持っていく道具をできるだけ少なくしたい人にとっては、ここがヤエン釣りのデメリットになるでしょう。

ヤエンの投入には慣れが必要

ヤエン釣りでは、アオリイカがアジを抱いたあとにヤエンを送り込むという独特の操作があります。

初めての場合は、どのタイミングでヤエンを入れればいいのか、ヤエンがきちんと進んでいるのか分からず戸惑うこともあるでしょう。

これは実際に経験しながら覚えていく部分でもあります。

最初から完璧にやろうとせず、まずはヤエンを投入するところまで経験してみることが大切です。

 

ヤエン釣りに適した時期

春は大型のアオリイカを狙いやすい

春は大型のアオリイカを狙える時期として知られています。

産卵を意識した大型の個体が岸近くへ入ってくる地域もあり、ヤエン釣りで大型を狙いたい人にとって注目したいシーズンです。

また、春は海藻が多い場所でアオリイカを狙うこともあるため、ラインが海藻などに触れる可能性を考えると、摩耗に強いフロロカーボンを選択するメリットがあります。

ただし、アオリイカの釣れる時期は地域によって違います。

春だから必ず釣れるというわけではないので、実際に釣行するときは、その地域の釣果情報なども確認しておきましょう。

秋のアオリイカを狙う

秋は、その年に生まれたアオリイカが成長してくる時期です。

比較的小型の個体が多く、アオリイカ釣りを始める人も増えるシーズンです。

ヤエン釣りでもアオリイカを狙えますが、小型のイカはヤエンを掛けるのが難しい場合があります。

そのため、秋のアオリイカ釣りではエギングを選ぶ人も多くいます。

水温や地域によって時期は変わる

アオリイカの釣れる時期は、全国どこでも同じではありません。

水温の変化や産卵時期などが地域によって違うため、同じ月でも釣れるサイズや状況が変わります。

ヤエン釣りを始める場合は、「春」「秋」という季節だけを見るのではなく、実際に釣りへ行く地域の情報を確認することが大切です。

 

ヤエン釣りのポイント選び

ヤエン釣りでは、アジを泳がせる場所とアオリイカが入ってくる場所を考えてポイントを選びます。

潮通しの良い場所

アジなどのベイトが回遊する場所には、それを追ってアオリイカが入ってくることがあります。

潮の流れがある場所や、潮目ができる場所などはポイントを選ぶときの目安になります。

藻場や地形変化のある場所

アオリイカは、藻場や沈み根などの変化がある場所にも付きます。

ただし、こうした場所はアジを泳がせるときに根掛かりなどのトラブルも起こりやすくなります。

初めてヤエン釣りをするなら、魚影だけでなく、アジやラインを安全に操作できるかどうかも考えてポイントを選びましょう。

イカの墨跡も参考になる

堤防などを歩いていると、アオリイカが吐いた墨の跡を見つけることがあります。

墨跡があるということは、その場所でアオリイカが釣れた実績がある可能性があります。

もちろん墨跡だけで現在もイカがいると判断することはできませんが、初めての釣り場でポイントを探すときの参考になります。

ヤエン釣り初心者が注意したいこと

ここまで読んで、「釣り方は分かったけど、ヤエンをやったことがない自分でも本当にできるの?」と思った方もいるかもしれません。

ヤエン釣りはエギングとはかなり違うため、初めてなら戸惑う部分があって当然です。

ただ、最初からすべてを完璧にできる必要はありません。

まずは、アジを元気に泳がせる、アタリを確認する、イカを寄せる、ヤエンを投入するという流れを一つずつ覚えていけばよいでしょう。

最初から全部を完璧にしようとしない

ヤエン釣りでは、アジの扱いからライン操作、アタリの判断、ヤエンの投入、取り込みまで覚えることがあります。

これを最初の釣行ですべて完璧にやろうとすると、かなり難しく感じてしまいます。

最初は「アジを元気に泳がせる」「アオリイカが抱いたら焦らない」というところから覚えていけば十分です。

最初は市販の仕掛けを使う

ヤエン釣りを始めるからといって、最初から仕掛けをすべて自作する必要はありません。

市販されているヤエン用仕掛けやヤエンを利用すれば、道具を準備するハードルを下げることができます。

実際に釣ってみてから、「もう少しこうしたい」と感じた部分を少しずつ変更していけばよいでしょう。

最初は足場の良い場所から始める

ヤエン釣りでは、アジを泳がせながらアオリイカとのやり取りをするため、周囲の状況を確認しながら釣る必要があります。

初めて挑戦するのであれば、いきなり足場の悪い磯へ行くより、まずは足場の良い堤防などから始めるほうが安心です。

釣果だけを考えるのではなく、アジを操作しやすいか、取り込みやすいか、安全に釣りができるかということも考えて釣り場を選びましょう。

経験者と一緒に行くのもおすすめ

もし身近にヤエン釣りを経験している人がいるなら、一緒に釣行して実際の動きを見せてもらうのもよい方法です。

特に、アオリイカがアジを抱いたあとにどのようにラインを操作するのか、どのタイミングでヤエンを入れるのかは、文章だけでは分かりにくい部分があります。

実際の動きを見ることで、「こういうときにラインを出すのか」「ここでヤエンを入れるのか」といった感覚をつかみやすくなります。

アオリイカが掛からなくても失敗ではない

ヤエン釣りでは、アオリイカがアジを抱いたとしても、そのまま釣れるとは限りません。

ヤエンを入れる前にアジを離してしまうこともありますし、ヤエンを投入してもハリがうまく掛からないこともあります。

最初の釣行で釣れなかったからといって、「自分にはヤエン釣りは無理」と考える必要はありません。

アタリが出たときにどう動いたのか、イカがどの方向へ走ったのか、ヤエンを入れたときにどうなったのかを覚えておけば、次回の釣行で生かすことができます。

 

ヤエン釣りとエギングの違い

ヤエン釣りとエギングは、どちらもアオリイカを狙う釣りですが、釣り方は大きく違います。

エギングはエギを操作して誘う

エギングでは、エギをキャストして、シャクリやフォールなどの操作を加えながらアオリイカを誘います。

釣れなければポイントを移動したり、エギのカラーやサイズを変更したりしながら、アオリイカを探していきます。

活きアジを必要としないため、ヤエン釣りよりも少ない荷物で釣りを始めやすいのが特徴です。

エギングの釣り方についてはこちら↓の記事で解説しています。

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ヤエンは活きアジを使う

ヤエン釣りでは、活きたアジを海中で泳がせてアオリイカを誘います。

そのため、エギングのように釣り人がエギを操作し続ける必要はありません。

その代わり、アジの状態を管理したり、アオリイカがアジを抱いたあとにラインを操作したりする必要があります。

釣りのテンポが違う

エギングはキャストと移動を繰り返しながら、積極的にアオリイカを探していく釣りです。

一方のヤエン釣りは、アジを泳がせてアタリを待ち、アオリイカがアジを抱いたところからじっくりとやり取りします。

そのため、同じアオリイカ釣りでも、釣りをしているときの感覚はかなり違います。

エギングとヤエン、どちらがいい?

「どちらが優れているか」というより、自分がどんな釣りをしたいかで考えると分かりやすいでしょう。

できるだけ身軽な装備でアオリイカを探したいならエギング。

活きアジを泳がせて、アオリイカが抱いてからの駆け引きを楽しみたいならヤエン。

このように、それぞれに違った面白さがあります。

エギングを経験してからヤエンに挑戦するのもよいですし、最初からヤエン釣りに興味があるなら、基本的な仕掛けと流れを覚えて挑戦してみるのもよいでしょう。

 

ヤエン釣りでよくある疑問

ヤエン釣りは初心者でもできますか?

できます。

ただし、エギングとは釣り方が大きく異なるため、最初は戸惑う部分があるでしょう。

まずはアジの扱い方と基本的な仕掛けを覚え、アオリイカがアジを抱いたときに焦らないことから始めてみましょう。

ヤエンを入れるタイミングは決まっていますか?

「アタリが出てから何分後」というように、すべての状況に当てはまる決まった時間があるわけではありません。

アオリイカの動きやアジの状態、ラインの出方、イカとの距離などを見ながら判断します。

まずはイカを寄せ、ヤエンを送り込める状態を作ることを考えましょう。

ヤエン釣りは夜でもできますか?

夜間でもアオリイカを狙うことはできます。

ただし、暗い時間帯は足元や周囲が見えにくくなるため、安全面には十分注意してください。

ヘッドライトなどを準備し、釣り場の足元や帰り道も事前に確認しておきましょう。

ヤエン釣りに専用ロッドは必要ですか?

必ずしも専用ロッドでなければならないわけではありません。

ヤエン釣りに適した磯竿としては、全長4.5~5.3m、1.5~2号程度がひとつの目安になります。

専用ロッドを選ぶ方法もありますし、条件に合う磯竿を使う方法もあります。

 

ヤエン釣りを始めるなら、まず基本の流れを覚えよう

ヤエン釣りは、エギングとはかなり違ったアオリイカ釣りです。

活きアジを泳がせてアタリを待ち、アオリイカがアジを抱いたら、すぐに掛けるのではなく、状況を見ながら寄せていきます。

そしてヤエンを道糸にセットし、アオリイカのところまで送り込んでハリを掛けます。

最初は「こんなこと本当にできるの?」と感じるかもしれません。

でも、やっていることを一つずつ分けて考えてみると、決して何も分からないまま釣りをするわけではありません。

まずは、

  1. アジをセットする
  2. アジを泳がせる
  3. アタリを待つ
  4. アオリイカを寄せる
  5. ヤエンを入れる
  6. ハリを掛ける
  7. 取り込む

という流れを頭に入れておきましょう。

最初からすべてを完璧にする必要はありません。

まずはアジを元気に泳がせ、アタリが出たときに焦らず対応するところから始めればよいでしょう。

もしヤエン釣りを経験している人が身近にいるなら、最初は一緒に釣行して実際のヤエン投入を見せてもらうのもおすすめです。

 

ヤエン釣りについてまとめ

ヤエン釣りは、活きアジを泳がせてアオリイカを誘い、イカがアジを抱いたあとにヤエンを送り込んでハリを掛ける独特の釣法です。

エギングと比べると、活きアジの準備や管理が必要になるため、道具や準備は増えます。

その一方で、アオリイカがアジを抱いてから、イカを寄せ、ヤエンを投入し、ハリを掛けるまでの駆け引きには、エギングとは違った面白さがあります。

特に初めて挑戦する場合は、「アタリが出たらすぐに合わせる」のではなく、まずはイカの動きを見ながら対応することを覚えておきましょう。

そして、ヤエンを入れるタイミングやイカを寄せる感覚などは、実際の釣行で少しずつ覚えていけばよいでしょう。

「ヤエンは難しそう」と思っている方も、まずは基本的な仕掛けと釣り方を理解してから挑戦してみてください。

エギングとはまた違った、アオリイカとの駆け引きを楽しめるのがヤエン釣りの魅力です。

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