2019年の東京湾は何年だか何十年ぶりだかのタコフィーバーで、横浜、川崎などの堤防からでも入れ食いだとか!
6月初旬くらいからネットでそんな情報は聞いていたけど、今年生まれたタコ(新子)のフィーバーなので、小さなタコの入れ食いを味わってもしょうがないと思い、釣ろうとは思ってませんでした。
でも、ひと潮ごとに大きくなるタコ。
フィーバー開始から1カ月弱経ったので、初めてのタコ釣りに行ってみましたよ!
どこで釣れてる?東京湾堤防の陸っぱりタコ
タコ釣りに行く前に「どこで釣れてるか?」をしっかり調査しておくことは重要です。
ネットで分かる範囲ですと、南は本牧周辺、そこから北へ横浜川崎と進み、北は浦安テトラ帯まで、神奈川・東京側がいいみたい。
爆湧きだから、多分どこにでもいるんでしょう。
大黒埠頭とか、ふれーゆ裏あたりが良さそうだけど、まずは自宅から近い福浦でやってみることにします。
ダメだったらもうちょっと北上だな・・・。
仕掛けはどんな感じ?東京湾堤防の陸っぱりタコ
今までタコを専門で狙ったことがなく、ヘチ釣りの外道で掛かってきた経験があるくらいなので、どんな仕掛けを使えばよいのかも良く分かりません。
で、ネットで釣れている人の仕掛けを調べると、タコエギを使ってる人が多く、基本「目立てば何でもイイ」みたいです。
タコエギは1つ600円とかするので、根掛かりロスの多いオクトパッシングだから、ダイソーエギをタコ用に改造して挑むことにしました。
※作り方は本文の最後に紹介しますね。
タックルは硬い竿と太いPEのスピニングかベイトリールとのことですが、手持ちで一番近いのがシーバスタックルなので、タコ専用のタックルを買い揃える前に、まずは今あるもので代用してみます。
実釣開始!まさかの2投目でヒット!濃ッ!
2019年6月27日(木)10:00ころ現地に到着。
やったことない釣りなので、すべてが手探り。
底を引くことだけは分かっていますから、とにかく投げて着底させて巻いてみる・・・。
ゆっくり巻いていると、ときどき障害物や海藻などに引っかかって重くなることもあり、手前10mくらいはゴツゴツしてて根掛かりしそう・・・。
まだ感覚がつかめないまま、2投目。
同様に底を引いていると、ヌメーッと重くなる感じ(海底のゴミか貝殻が引っかかった感じ)があり、エギを回収しようとリールを早巻きすると、貝殻ではなく何とタコがついていました!
魚影ならぬタコ影濃い~っ!
こんなタコ素人でも2投で釣れるとは!?
小さいタコでしたが嬉しいし、釣れてこそ分かるコツというのもある。
その後も、10投すれば1杯は掛かるような状況。
数杯掛けると「アタリ」も分かるようになってきましたよ。
根掛かりだと、竿や手に伝わる感触が「ガツッ」という固い感じで、エギが完全に動かない感じが多いですが、タコがエギに乗ると「ヌメー」「ジュワー」という感じで、重いながらもエギがゆっくり動かせるような重量感を感じます。
早合わせだとすっぽ抜けることも多いようなので、この感触が出たら、ラインを緩めず数秒待って大合わせするとヒット率が上がるんじゃないかな?
(まだタコ釣り1回目なので、正しいか分かりませんけど・・・。)
10:00から11:30の約1時間半で
ヒット6
ゲット3(全て200gくらい)
バラシ3
という、初回にしては予想以上の好釣果でした。
11:00以降は、時合が過ぎたのか、アタリエギをロストして、暗い色のエギを使ってたからなのか分かりませんが、アタリがなくなりました。
福浦に車で行くなら、路上駐車はやめたほうが良い
福浦はシーサイドラインでも行くことができる便利な釣り場ですが、車で行こうという場合は路上駐車はやめたほうが良いです。
福浦・幸浦エリアはパトカーが巡回していて、駐車禁止の取り締まりが厳し目です。
釣り場からほど近いところにいくつかコインパーキングがありますので、ゆっくりと釣りを楽しむためにも、コインパーキングに入れてしまうのがおすすめ。
堤防からのタコ釣りのコツ、反省点
1時間ちょっとの釣りでしたがタコを掛けることができたので、どうすればもっと釣ることができるのか?いくつか気づいた点があったので、自分なりにまとめておこうと思います。
コツ
- ただ単に底をゆっくりズル引きするよりも、竿でチョンチョンと少しアクションをつけながらズル引きしたほうが釣れる気がする。
- オレンジ・ピンクなど、アピール系カラーのエギのほうが、青や紫などのナチュラル系よりも釣れる気がする。色だけでなく、タコベイトのヒラヒラなども含めて、エギが海底で目立つことが大切。
- ドラグはカチカチに締めておく。
- リーダーなしで、PEとサルカン(エギ)直結でやったほうがよい。直結だからか、根掛っても意外と外せることも多い。
貧弱なタックルで苦戦
タコ専用タックルなんて持っていませんから、今回は家にあったシーバスタックルにタコエギをつけてトライしました。
これがよくなかった。
福浦は堤防が高くて海面まで5mくらいあります。
しかも海面辺りで2mくらい堤防が沖方向に張り出しているので、タコが釣れたらぶっこ抜きです。
シーバスタックルでも、200gくらいの子ダコならぶっこ抜けますが、(推定)500gくらいのタコがかかると抜き上げられませんでした。
抜き上げきれずタコが岸壁に激突、ラインが堤防にこすれて切れてしまったり、ランディングでてこずっている間にフックアウトしたりと、良型タコも掛かりましたが、結局上げられませんでした。
ラインはPE3号以上が良い
シーバス用の22lb(1.2号くらい)のPEではつらかったです。
抜き上げる時、タコが重すぎて抜き上げきれず、ラインが堤防の角でこすれてラインブレイク。
また、底をズル引きするので、エギ付近のラインが結構傷み、ささくれていたので、気づかずにラインブレイクすることもありそうです。
かといって、PE4号とか5号にすると投げた時の飛距離が落ちるので、ポイントが遠い場合はPE3号どまりが良いと思います。
ロッドは硬いほうが良い
ML(ミディアムライト)クラスのロッドでは、やれないことはないけど釣りにくかったです。
合わせが効かなかったり、抜き上げたりしにくいんです。
投げては巻くの繰り返しなので、軽い竿が良いが、とにかくMH(ミディアムヘビー)以上の竿のほうが断然やりやすいでしょう。
また、200gのタコでも、乗ると結構重いので、ベイトリールのほうが巻き上げやすいと思う。投げられる人はベイトがオススメ。
ダイソーエギの改造方法
陸っぱりタコはに根掛かり・エギロストはつきもの。エギは最低でも3個以上持って行きましょう。
1個600円とかするタコエギをいくつもロストしてたら、経済的につらいとか、ガンガン攻められないと思うかもしれません。
そこで私は、ダイソーのイカエギを格安で改造して、タコエギにして持って行きます。
これなら1個あたり200円程度で準備できます。
イカ用のエギをそのまま使って底ズル引きすると、カンナ(針の部分)が海底に引っかかるのは目に見えているので、カンナをテンヤ風に改造します。
改造とは言っても、1つ5分もあれば完成しちゃいますので、ぜひ作ってみてくださいね。
【用意するもの】
- ダイソーエギなど、安いエギ(オレンジ、ピンク、白などがおすすめ)
- ボラのギャング針18~22号(加工のしやすさで、写真の「オーナー ボラ掛」がおすすめ。「モリゲン ボラ掛」は曲げると折れやすい。)
- お好みでタコベイト。(なくてもOK)
【必要な工具】
- エポキシ系2液性接着剤(ダイソーにあり)
- ラジオペンチ
- フックを切断するペンチ(ラジオペンチでも代用可)
- 穴を広げるキリ状のもの
step
1エギのカンナを抜く
step
2ボラ掛針を曲げる
指でジワジワと力を入れ、ゆっくりと曲げていきます。
最終的にこれくらいになるまで曲げます↓。だいたい針同士が45°くらいの隙間になるように。
step
3ボラ掛針のアイを切断
アイ(糸やスプリットリングを通す輪っか部分)を丈夫なペンチで切断します。
少し力がいりますので、ケガしないように。
切断後はこんな感じ↓
step
4エギにフックを取り付けてみる
具合を見るために、接着剤つけずに、カンナを取り外したエギにボラ掛針を差し込んでみましょう。
エギの穴径と針の軸径が合えばすんなり入りますが、たいていは、針軸のほうが太く、エギに入っていかないと思います。
そういう時は、キリのような道具で、エギ側の穴を少し広げて調整します。
ガバガバになり過ぎないように注意してください。
step
5接着剤をつけて本固定する
2液性の接着剤を、エギの穴と、針の双方に塗って、固定します。
針を刺し込んだら、向きが正しいか、エギを真正面から見て、針の取り付け角度を調整します。
針が正しい位置に来たら、念のため、針とエギの接続部分に接着剤を盛り、強度・防水性をアップさせます。
step
6完成!お好みでタコベイトも
接着剤が乾けば完成です。
アピール力を増すために、タコベイトを取り付けても面白いと思います。
タコベイトの先端を少し切り落とし、エギの頭からグリグリ差し込むだけでOKです。
面倒臭ッ!って思った人は激安タコエギをどうぞ
ダイソーエギの改造は超簡単ですが、ボラ針の入手が困難だったり、工具がないという人もいるかもしれません。
それだったら、1個200円以下の激安タコエギを使ってみてもいいかもしれません。
ただしこのオクトパスタップですが、オモリが外れやすいという噂もありますので、購入する方は実践投入する前にオモリが簡単に外れないかチェックしてみてください。