7月から9月頃までは、ハゼが最も良く釣れるシーズン。
この時期は、”デキハゼ”と呼ばれる、冬に孵化した6cmから10cm前後のサイズのハゼが、水深の浅い所に集まってきます。
ですので、初心者も子供も簡単に釣れて、道具類も手軽なので人気があるんですね。
でも、簡単だからといって、適切な竿・仕掛け・餌を選ばないと、意外と釣れなかった!なんてことも。
そこで、ハゼ釣りに必要な道具類や、ちょっとした釣り方のコツをご紹介します。
ハゼ釣りの道具~竿・仕掛けは?
ハゼが釣れるシーズンは、7月から11月くらい。
ハゼは、夏(7~9月)は浅場で生活し、秋(10月~)になると深場に移動するので、釣りに行く時期に合わせて竿や仕掛けを替えましょう。
ただし、足元から深い釣り場や、防波堤のように陸から水面までが遠い釣り場だと、シーズンに関わらず、リール竿を使用します。
のべ竿でのハゼ釣り
シーズン初期の7月から9月は、ハゼは岸に近い浅場に寄っています。
この時期のハゼ釣りは浅い水深を狙うため、ポイントはまさに足元。
遠くへ投げる必要はないのでリール竿はいりません。
リールを使わない「ノベ竿(のべざお)」を使った釣りになります。
のべ竿では、ウキ釣りかミャク釣りで狙います。
ただし、運河などの護岸で水面まで距離があるときには、4.5m以上の竿の長さが必要な場合もあります。
釣具店で、お勧めの釣り場を紹介してもらうか、具体的に行きたい釣り場の名前をあげ、竿の長さを相談するといいでしょう。
関連記事ハゼが良く釣れるシーズンについてはこちら。
>>ハゼ釣りの良く釣れる時期はいつからいつまで?
ノベ竿でのウキ釣り
ウキがピクピク動いたら合わせる、簡単な釣り方なので、子供さんにもおすすめ。
小型から中型の玉ウキかトウガラシウキを使います。
道糸に装着するには、まず道糸をゴム管に通しておき、そのゴム管にウキの足を差し込みます。
ウキ釣りで大切なことは、餌が底に着くようにウキから下の長さを調整すること。
ハゼは底に住んでいて、宙に漂っているエサをジャンプしてまで取りに来ません。
ウキ下は、釣り場のポイントの水深と同じ長さ、もしくはやや長めに合わせ、潮の干満やポイント毎に適正な深さになるようにまめに調整しましょう。
ウキ下の調整方法は、ハリに消しゴムとかおもりをつけて、釣り場の水深を確認してウキ下を合わせます。
竿の長さは釣り場によって変わってきますが、どんな釣り場でも対応できるよう4.5m前後を用意しておけば間違いないでしょう。
しかし、長い竿は重くて、取り回しも難しくなってくるので、小学校低学年以下の小さな子供は3~3.6mくらいにしておいたほうが、本人もやりやすいと思いますよ。
- ノベ竿:全長3.0mから4.5m程度の川小物用振り出し竿や渓流竿
ウキ釣りはリールを使わないのでノベ竿でOK。高価なものも必要なし。
2,000円から3,000円の物で問題ありません。 - 道糸:ナイロン1.0~1.5号
リール竿ではないので、竿先に道糸を直接結びます。
長さは竿一杯までにすると釣りやすくなります。
細すぎる道糸はトラブルで切れやすく、逆に太過ぎると切れない反面、竿にダメージが及ぶリスクがあります。 - ウキ:玉ウキ 中サイズ
ハゼ釣りには多少波があっても動きが見やすい「玉ウキ」が良いでしょう。
小さすぎず、大きすぎずのサイズがちょうど良いです。 - ゴム管
玉ウキを道糸に固定するために「ゴム管」を使います。
釣り用のゴム管なら何でもOK。「ウキゴム」という名前でも呼ばれています。 - オモリ:ガン玉 中サイズ
仕掛けを投げ込みやすくし、ウキを安定させるためにガン玉オモリを取り付けます。
ヨリモドシのすぐ上あたりに、道糸に取り付けます。
ガン玉は1粒あたりの重さの違いで、「4,3,2,1,B,2B,3B,4B」という号数がついています。
ウキの大きさに合わせるわけですが、ハゼ釣りに使うウキなら1~2Bの重さで合うでしょう。 - ヨリモドシ:#12~#16の大きさ
「サルカン」とも呼びますが、道糸とハリスを連結する小さな金具です。
道糸とハリスを直結すると、針が取れて交換する時に面倒なのでこのヨリモドシを使うのです。
番手の数字が小さいほど、金具は大きくなります。
ハゼ釣りには小さめサイズでOKなので、#12~#16くらいの大きさがちょうど良いです。 - 釣り針:ハリス(糸)付きのハリ「袖」の4号
7~8月のハゼは小型中心なのでハリのサイズをワンサイズ選ぶとすれば、「袖」の4号がベスト。
ハリが小型でエサ付けはしづらくなりますが、掛かりは良好です。
水中の障害物に掛かって針が曲がったり、糸が切れてしまうことも多いので、予備を必ず用意してください。
9月以降に、成長したハゼを狙うなら、袖の5~6号にします。
※完成仕掛けもあります。
上記の釣具を揃えれば自分で仕掛けを作ることができますが、「完成した仕掛け」も販売されています。
完成仕掛けなら、あとはノベ竿さえを用意すれば釣り道具の準備はOK!
↓4.5mの竿にピッタリのウキ仕掛け
ノベ竿でのミャク釣り
ミャク釣りは、ウキなしで釣る釣り方で、ハゼが餌を食ったときの振動を、竿先や竿を握る手で感じて合わせる釣り方です。
ウキ釣りより少し難しいですが、手返しよくいろいろな場所を攻めることができますし、確実に底をとることができるので、こちらの釣り方のほうが釣果は伸ばせます。
ミャク釣り仕掛けのキモは、ハリスを長くても10cm以内にしておくことです。
- ノベ竿:全長3.0mから4.5m程度の川小物用振り出し竿や渓流竿
ミャク釣りの竿はウキ釣りと共通で、リールを使わないのでノベ竿でOK。高価なものも必要なし。
2,000円から3,000円の物で問題ありません。 - 道糸:ナイロン1.5号
リール竿ではないので、竿先に道糸を直接結びます。
長さは竿一杯までにすると釣りやすくなります。
ウキ釣りよりも根掛かりする確率が高いので、道糸はやや太めの1.5号くらいがオススメ。 - ヨリモドシ:#12~#16の大きさ
「サルカン」とも呼びますが、道糸とハリスを連結する小さな金具です。
道糸とハリスを直結すると、針が取れて交換する時に面倒なのでこのヨリモドシを使うのです。
番手の数字が小さいほど、金具は大きくなります。
ハゼ釣りには小さめサイズでOKなので、#12~#16くらいの大きさがちょうど良いです。 - オモリ:ナス型オモリ1~2号
仕掛けを投げ込みやすく、海底で仕掛け安定させるために1.5号前後のナス型オモリを一番下のスナップに取り付けます。
オモリを重くするほど根掛かりが増えるので注意してください。 - 釣り針:ハリス(糸)付きのハリ「袖」の4号
7~8月のハゼは小型中心なのでハリのサイズをワンサイズ選ぶとすれば、「袖」の4号がベスト。
ハリが小型でエサ付けはしづらくなりますが、掛かりは良好です。
ハリスの長さは5cmを目安にして下さい。水中の障害物に掛かって針が曲がったり、糸が切れてしまうことも多いので、予備を必ず用意してください。
9月以降に、成長したハゼを狙うなら、袖の5~6号にします。
リール竿でのちょい投げハゼ釣り
ハゼは10月以降はだんだんと深場に移動していきます。
この時期は、のべ竿で届くような範囲には数が少なくなってきますので、リール竿で仕掛けを投げて釣ります。
また、護岸や防波堤のような水面まで距離のある足場の高い釣り場や、海=水深2m以上あるような釣り場でもまた、のべ竿では仕掛けがハゼのところまで届きませんので、時期に関わらず、このリール竿での釣りになります。
ハゼの場合、投げると言っても、10m~30m程度の近場ですので、初めての方でもちょっと練習すればすぐ届くようになりますよ。
投げたらそのままにしておくのではなく、10秒ほど待ってアタリがなければリールを少し巻いて、エサのある場所を変えて再び10秒ほど待つことを繰り返します。
根掛かりが多い釣り場の場合は、できるだけオモリを軽くするか、1本針仕掛けにすることで根掛かりをしにくくできます。
- リール竿:全長1.8~2.1m程度のルアー竿やちょい投げ竿
高級なリールやリール竿でなくても大丈夫。リールと竿がセットになったものだと割安です。
2,000円から3,000円の物で問題ありません。 - 天秤(テンビン):腕の長さが10cm以内の小さいタイプ
道糸-オモリ-仕掛け の3つを連結するのが天秤です。
腕のように伸びている部分があることで、投げた際に道糸と仕掛けが絡まるのを防止します。 - オモリ:ナス型オモリ5~10号
仕掛けを遠くまで投げるため、ミャク釣りよりも重いオモリを使用します。
釣り場によりますが、5~10号くらいの重さが適切です。 - 仕掛け:2本針仕掛け5号~7号
自分で1本針の袖針を組んで2本針仕掛けを作ることもできますが、もとから針が2本組まれている仕掛けを利用するのが便利です。
※天秤・オモリ・仕掛けがセットになっているものがあるので、これなら便利。
ハゼ釣りのエサは?
ハゼ釣りのエサは、「虫エサ」がやはり良く釣れます。
・アオイソメ
・ジャリメ(石ゴカイ)
・細ミミズ
どれでも釣れますし、釣具屋さんで売っています。
ハリにつける量が少ないので、1日やるとしても、1パック買えば十分足りると思います。
ハリから垂らす部分が長いとアタリが出ても針に掛からないので、針の長さと同じ寸法に切って刺します。
(針からエサを垂らさない感じで。)
9,10月になってくるとハゼも大きくなっていますので、針から1cmくらい垂らしてアピールします。
新鮮なものほど食いが良いので、こまめにつけ変えてください。
虫エサは、頭の部分は固く、尻尾の部分はやわらかいので、基本は尻尾側から使っていき、頭の部分は使いません。
でも、活発に釣れるようなら、頭の部分を使うといいでしょう。
ハゼが掛かってもエサが針から外れることが少なく、何回も使えるからです。
また、真夏はエサを炎天下に置いておくとすぐ弱ってしまいますので、クーラーボックスにしまっておいて、使う分だけ取り出して使うと良いですよ。
虫エサじゃないエサもある!
ミミズみたいなフォルムで、ちぎると汁が出てきて・・・。
慣れればなんてことないのですが、虫エサがダメな人もいるでしょう。
そんな時は、【ベビーホタテ】を使いましょう。
虫エサほどではありませんが、結構釣れます!
スーパーで食品トレーに乗って売っている、ホタテをむき身にしてある、ボイル済み、しかも小さめのやつが最高。
大人のホタテは大きすぎてダメ。缶詰も柔らかすぎてダメ。
釣りで使う量は、1人5個あれば十分。
耳?の部分ではなく、真ん中の白い貝柱の部分だけを使います。
貝柱のサイドからハリをかけて、身をえぐる感じでハリにつけるだけ。
針先が隠れていたら、指で調整して針先を出すようにしてください。
【注意】
虫エサのほうが釣れると思いますので、虫エサOKの人は虫エサがおすすめ。
ホタテは柔らかくて針から外れやすいので、のべ竿での釣り限定です。投げ釣りだと投げた瞬間、エサが外れてしまいます。
そのほかに持って行く釣り道具類
ハゼ釣りを楽しむには、上記の竿・仕掛け・エサがあればとりあえずOK!
それ以外に持って行くと便利なものがありますので、ここでご紹介します。
ハサミ
仕掛けを切ったり、エサ小さく切ったりするのにも便利です。
釣り糸は意外と強いので、手や歯では切るのは難しいものです。
別に釣り専用でなくてもOKです。
針外し
ハゼがエサを勢いよく飲みこみ、針が口の奥のほうに掛ってしまうことがよくあります。
そうなると、針を外そうと思っても指では届かないので、「針外し」の先端部を口の中の針に引っかけて外すのです。
クーラーボックス
釣ったハゼをそのままバケツなんかに入れておくと暑さですぐに死んで、鮮度が悪くなってしまいます。
ですので、小型のクーラーボックスは必ず持参しましょう。
中に保冷剤や氷を入れて持って行き、釣り場に着いたら少し海水を入れます。
ハゼが釣れたらすぐにクーラーボックスの中へ。
そうするとハゼはしばらくして死んでしまいますが、鮮度はキープできますよ。
帰る時には、(重いので)クーラーボックスから海水だけ抜いて帰ります。
↓ハゼ釣りだけならこの7L容量で十分
汚れても良いタオル
釣りでは、エサを針につけたり、釣れた魚を針から外したり、手が汚れて臭くなる回数が多いです。
そのためのお手拭きが必ず必要になります。
汚れても良いタオルとか、ウェットティッシュなどを持って行くと重宝します。
ハゼ釣りの仕掛けと釣り方のコツ まとめ
ハゼ釣りは子供でもチャレンジできる、手軽で楽しい釣りです。
釣って良し、食べ良しのハゼは大人気。
道具類はこれで分かったので、あとは釣り場情報をしっかり集めて、楽しいハゼ釣りに出かけましょう!
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