タコは堤防からも手軽に釣れちゃう身近なターゲット。
堤防からちょい投げで届く海底や堤防のキワにひそんでいますので、タコ専用の仕掛けさえあればちょい投げの釣り道具でもチャレンジOK。
堤防からのタコ釣りに使う道具・仕掛けをチェックして、早速チャレンジしてみよう!
堤防タコ釣りの仕掛けは?
堤防からのタコ釣りで使う仕掛けは、【タコジグ】【タコテンヤ】【タコエギ】のどれか。
これをラインにつけて海底に沈め、誘うだけでOK!
それぞれどんな仕掛けなのか?見ておきましょう。
【タコジグ】
堤防のキワを攻める場合にオススメなのがタコジグです。
ルアーの部類ですが、フックが全方向についており、フッキング率抜群。
このタコジグ、投げて使うと根掛かり連発なので、あくまで堤防キワの垂直方向での釣りで使ってください。
【タコテンヤ】
タコテンヤという、10~20号程度のオモリが底面についていて、上面にカニの疑似餌や本物のカニ、魚の切り身などを巻きつけた仕掛けです。
本物の餌であればニオイでタコに強烈アピールできるので大型のタコにも効果的ですが、交換が面倒なこともあり、最近では使う人が減っています。
【タコエギ】
タコエギは、イカ釣りで使用するエギをタコ用に改良したルアーです。
イカ用のエギとのいちばんの違いはフックの大きさと向き。
タコエギは、イカエギよりもフックが大きく、根掛かりしにくいように上向きに取り付けられています。
このように、タコ釣り仕掛けにはいくつかのタイプがありますが、おすすめは「タコエギ」。
根掛かりによる仕掛けロストの多いタコ釣りでは仕掛けセッティングの簡単さと予備仕掛けの安さが重要。
タコエギはワンタッチでラインに取り付けられますし、安いタコエギも発売されているので、ロストしてもお財布にやさしいのです。
コスパ重視なら「マルシン オクトパスタップ」がイチバン!
タコエギの色は何を選ぶ?
タコエギにはいろいろなカラーが発売されているので、どの色を使えばよいのか迷ってしまうかもしれませんね。
確かに、日によって、よく釣れる色とあまり釣れない色があるので、色違いを何種類か準備しておく必要はあると思います。
では、どのように色を使い分ければよいのでしょうか?
タコは色盲なので、タコは白黒の世界で生きていて、白~灰色~黒のような、白黒の濃淡で見えています。
ということは、(タコにとって)真っ白とか真っ黒に見えるものは輪郭がはっきり見えて高アピールカラー。中間色の灰色に見えるものが低アピールカラーということになります。
タコエギの色 | 白・黄 | 緑・オレンジ | 赤・紫・黒 |
---|---|---|---|
タコから見ると | 白 | 灰色 | 黒 |
アピール度 | 高 | 中 | 高 |
タコにアピールするため、タコエギの色はアピール力のある「白と赤」が基本で、必須カラーになります。
それで反応が今一つの時は、緑やオレンジなどの中間色で誘ってみて反応を見ましょう。
サイズは(3.5号以上)を選んでおけばOKです。
タコエギにはオモリを取り付けて
タコエギを速くシッカリと着底させるために、多くの釣り場では5~10号程度のナス型オモリをプラスして使います。
堤防から狙う場合、近場や根掛かりがきつい場所では4~6号、深場狙いなら10~15号くらいを目安にオモリの重さは調整してください。
オモリが軽いほどタコのアタリが分かりやすかったり、根掛かり時の回収率が上がるので、できる範囲で軽めをチョイス。
タコエギへの取り付け方は、スナップやスプリットリングなどの接続金具を使ってください。
両側がスナップになっている「エイトロックスナップ」という便利グッズもあります。
堤防タコ釣りの竿・リール・ラインは?
ここからは、堤防タコ釣りで使用する竿・リール・ラインを見ていきましょう。
堤防タコ釣りの竿
タコは、魚のようなブルブルッというアタリはなく、根掛かりとはまた違う、ヌメーッとした、仕掛け以上の重さを感じたらアタリで、タコの乗ったエギを巻き上げるときは小型のものでも結構な重さを感じます。
また、太いPEラインを使って根掛かりしたときには、外すのにも相当な力が必要。
なので、竿に求められる性能は、アクションの操作性とか感度とかよりも、パワーが優先。
ルアーロッドで言う、MH(ミディアムヘビー)とか、H(ヘビー)アクションのクラスがちょうど良いです。
長さは足元を探るだけなら6~7フィート(2m前後)で十分。多少投げたりするなら、8フィートくらいあっても良いでしょう。
パワーのあるロッド=重いので、長時間持っていると疲れちゃうことも頭に入れて長さを選びましょう。
堤防タコ釣りのリール
タコ釣りのリールは、ベイトリールでもスピニングリールでも、どちらでもOK。
あえて言うなら、操作性やパワー重視ならベイトリール、扱いやすさや遠投性重視ならスピニングリールを選ぶとよいでしょう。
太めのPEラインが巻けることと、掛かったタコを一定の速度で巻き続けることが求められるだけので、ドラグ性能は不要。小さなリールでなければ、正直なんでもOKです。
堤防タコ釣りのライン
タコ釣りのメインライン(道糸)はPEラインの一択。
アワセの時に、底にへばりついたタコをはがせる強さと、根掛かりしたときの回収のしやすさ(仕掛けの切りやすさ)を考えると、PEラインが最適。
太さは2~4号がちょうど良いです。
ラインが太いと投げた時に飛距離が出ないので、キャスティングメインで釣るなら、2~2.5号がおすすめです。
釣りをしている最中にPEが途中で切れることも想定して、100m以上巻いておけば安心でしょう。
高級なPEラインでなくてもOKで、安価な4本編みで十分仕事をしてくれます。
タコ釣りにリーダーは必要?
タコ釣りの仕掛けにリーダーはつけなくても基本的にOKです。
根掛かりが多い釣りなので、個人的にはリーダーをつけたほうが良いとは思いますが、つけなくても釣果には影響しません。
リーダーを付ける理由は、特にキャスティングで釣る時は、エギを引いてくる際にPEラインが岩などに擦れて傷がつき、非常に切れやすくなるリスクを避けるためです。
(堤防から足元を垂直に狙うだけなら根ずれする可能性が低いので、リーダーなしで構いません。)
もしリーダーをつける場合は、フロロカーボンの10号(35lb前後)を1mくらいで良いでしょう。
まとめ
堤防からのタコ釣りは、高級な道具も不要でタコエギのみのシンプル仕掛けでチャレンジできるので、夏はタコ釣りに挑戦してみましょう!