釣り方・知識

釣り針が刺さった時の抜き方は?釣り場での病院の探し方と料金は?

釣り針が刺さったときの抜き方

ルアーなど釣り針が自分の体にグッサリと刺さった・・・

釣り歴の長い人なら1度は経験があるかもしれません。
まだ刺さったことがない人は、明日刺さるかもしれません。
いや、もしかしたら今刺さっているんだよ!っていう人もいるかもしれませんね。

私も人差し指にグサッと刺さったことが1度だけあります。
(軽く刺さることは時々ありますけど、そんなの刺さったうちには入りません。)

私は、刺さった針が抜けないと分かったとき、痛くはないんですが冷静ではいられませんでした。

頭が真っ白になり、一緒にいた友人に「抜いてくれ~」と頼み、「いやそりゃ無理だよ~」と断られましたよ。(責任持てませんから当たり前ですよね…)

釣り人ならいつ遭遇してもおかしくない「釣り針グッサリ刺さり」。

「指や体に釣り針が刺さった時の抜き方」について、ちょっと頭の片隅にいれておけば、いざその瞬間が訪れた時に、少し冷静になれるかもしれません。

また、本記事では、自分で抜く方法が使えない場合は病院へ直行となりますが、対応してくれる病院の探し方についてもまとめました。

tomo
注意していても刺さってしまうことはある!刺さったときに備えて知識を入れておこう!

※服やタオルなどに釣り針が刺さった時の取り方はこちらの記事でチェック


 

なんで釣り針が体に刺さるの?バカじゃないの?

バカだね~って言わないでくださいね。。。

注意してても刺さっちゃうんです。

私の場合は、ルアーで釣り上げた50cm台のシーバスのルアーをプライヤーを使って外そうとしてたら、魚がバタバタッと暴れて、いつの間にか人差し指にルアーのフックがめり込んでいました。

50cmの魚+ルアー+人差し指が連結された状態だったので、これ以上魚が暴れないよう、グッと押さえつけながら、まずは速攻で魚とルアーを外したのです。

ルアーのフックはすべてカエシをつぶしていますから、針と指は簡単に抜けると思ったのですが、実際は、わずかに残っているカエシをつぶした後のふくらみのせいで抜けなくなっていました。
ルアーのフックのカエシ
最近のルアーはしっかりしたフックがついているので、使わずに替えフックに交換してしまうのがもったいないと思うんです。

だから交換せず、カエシをプライヤーでつぶして使っているのですが、写真真ん中のように、どうしても出っ張りが残ってしまうんですよね。

このわずかな出っ張りだけで、意外と抜けにくくなったんです。

【参考】針の各部名称


針の各部名称

数分間、グリグリといじってみても抜けませんでしたが、原因が「わずかなふくらみ」だということは分かったので、思い切って力ずくで引っこ抜いて事なきを得ました。

tomo
教訓:カエシをつぶす時は、しっかりつぶしましょう。

他にも刺さるシチュエーションはある!

体に釣り針が刺さる事故は、魚から針を外す時だけではありません。

  • 木などに引っかかった仕掛けを竿であおって取ろうとしたら、外れた瞬間、自分に向かって仕掛け(針)が勢いよく飛んできた。
  • 魚を掛けて、水面まで巻き上げた時に、暴れてフックアウトし、その反動で自分に仕掛け(針、ルアー)が飛んでくる。
  • 隣で釣っている人が仕掛けを投げる際、誤って自分に引っかかる。
  • 片手に竿、もう一方の手に針を持って仕掛けを投入する際に、誤って指に針が刺さってしまう。

どれもありそうですよね。

これ以外にも、釣り針が体に刺さるシチュエーションはまだまだあると思います。

刺さると多くの人は冷静さを失うと思いますので、もし不運にも釣り針が刺さってしまったらどう対処すればよいのか?っていうことをあらかじめ知っておいて損はないですよ。

釣り針が刺さったときの抜き方は?

浅い、もしくはカエシをしっかりつぶしてあるなら、普通にやれば抜けますので、ここでは特に説明しません。

普通にやっても抜けない時の対処法を見ていきましょう。

まずは冷静になって、刺さり具合を観察します。

  • そもそも自分で抜く勇気と冷静さはあるか?
    自分で抜くって、ちょっと勇気がいります。そもそも針が抜けなくなってプチパニックになっている人も多いでしょう。
    まずは深呼吸して、冷静になって、落ち着いてから対処法を考えていきましょう。
  • カエシまで刺さってしまったのか?
    カエシの部分までめり込んでいる場合、すんなりとは抜けません。これから説明する抜き方を実践しましょう。
  • カエシをつぶしている、もしくはカエシのない針?
    カエシのない針ならスッと抜けるはずです。カエシをつぶしているなら、多少引っ掛かりはありますけど、もう少し力を入れれば自分で抜けると思います。
  • 針の軸が細ければ自分でなんとかできるかも。
    カエシのある、軸(直径)の太い針は、病院で抜いてもらうのが賢明です。
    でも、軸の太さが丸セイゴくらい(直径1mmくらい)までなら、次に紹介する方法で自力で抜けるかもしれません。

プライヤーがあれば抜けるパターン

カエシまでブスリと刺さって引き抜けない場合、そのままさらに自分で刺して、貫通できませんか?

「針の軸が細い(1mm以内くらい)」

「プライヤーを持っている」

「さらに突き刺し、貫通させて針先を体外に出せる」

なら、自己責任ですが、自分で処置できるかもしれません。

①まずはエイヤッと貫通させて、カエシを出します。

釣り針が刺さった


釣り針を貫通させる
貫通できる刺さり方だったら、ちょっと勇気を出してさらに刺して針先を出します。
できるかどうかは刺さり方や刺さった場所によると思うので、落ち着いて考えてからやってください。

②針のチモト部分の出っ張りを取るために、針の軸の部分をプライヤーなどで切断します。

軸を切断する
スッと引き抜けるように、プライヤーで出っ張り部分を切断します。
状況によっては、突き出したカエシ側(針先部分)を切断してもOKです。

プライヤーで切断できる釣り針の太さは1mmくらいが限界だと思います。

1mmというと、丸セイゴとか、ブラックバス、シーバスのルアーフックくらいで、これでもかなり力を入れないと切断できません。

これ以上の太さなら、しっかりしたペンチを使うとか、病院に行ったほうが良いです。

③スルッと抜き取ります。

釣り針を抜く
チモトの出っ張りが取れたので、あとは矢印の方向にスッと抜き取るだけです。

刺さっている角度や場所によってはこの方法で取れるかもしれません。

刺さって数日後に赤くなったり腫れてきた場合は、感染が起こっている可能性があるので病院に行ってください。

この方法は、刺さった針をさらに突き刺すことになりますのでリスクも高い方法です。

tomo
自己判断できない場合はおススメしません。

ストリング・ヤンク・テクニック

貫通させられない場合や、プライヤーがない場合は【ストリング・ヤンク・テクニック】が使えるかもしれません。

太目の糸やPEラインを針を引っ掛けて、勢いで「パンッ」て抜く方法です。

どうやるのかは動画を見てもらったほうが理解が早いです。
※動画の後半に実際に体に刺して抜くシーンがありますので閲覧注意です。

手っ取り早く済ませたい人はこれが一番じゃないかと思います。

実際にやっている人も多くいますし、抜く瞬間は痛くないそうです。

tomo
でも私にはこれをやる勇気ないな~

方法は違えど、ストリング・ヤンク・テクニックも自己判断で抜き取る方法なので、実行する時は自己責任で。
そして実行後は消毒をし、医師の診断を受けたほうが感染症等のリスクを下げられると思います。

刺さった釣り針を病院で抜いてもらう

やっぱり一番安全で確実なのは、病院でとってもらうことです。

深く刺ってしまった場合は、筋肉や神経が傷ついていることもあります。
何科を受診すればよいか?良く分かりませんが、形成外科を受診するのが一般的です。

体に針が刺さるのはほとんどの場合釣り場で刺さりますよね。
そうすると地元じゃないからどこに病院があるかなんてわかりません。

で、病院を探すわけですが、針が刺さったくらいで救急車を呼ぼうとは思いませんが、119番(救急)に電話して「針が刺さったんですけど~」と相談するのも気が引けますよね。

そういう人は、119番ではなく、一般救急相談センターという24時間営業の窓口に電話して相談、対処法や対応してくれる病院を確認しましょう。

【全国の地域別一般救急相談センター窓口一覧】
https://fdoc.jp/original236.html

病院では、針を貫通させてペンチでチモト部分かカエシ部分を切り落として抜き取るか、皮膚を一部切開して抜き取るかになります。

麻酔を打って処置することがほとんどです。

水や針のサビなどでバイ菌が入って破傷風などになる可能性もあるので、破傷風予防の注射を打ったりすることもあります。

tomo
重症のときはやっぱり病院がイチバン!

刺さった釣り針を病院で抜いてもらう料金

刺さった釣り針を病院で抜いてもらう場合、保険が効きますので、料金は保険適用で3,000円~5,000円が目安。
保険証を持っていない場合は全額自己負担なので、1万円~16,000円くらい。

保険証がなくて全額実費で支払った場合でも、後日保険証を持参すれば、差額(7割)は返してもらえます。

釣り針が刺さらないようにする予防策

釣り場で針が刺さるとテンションめっちゃ下がります。

釣りを中止しないといけないことにもなりますから、刺さったときの対処法を知っておくのも大切ですが、なるべく刺さらないような予防策を講じておくことのほうがもっと大切ですよね。

いちばん簡単な予防策は、素肌の露出部分を少なくすることです。

  • サングラス(夜はダテメガネ)
  • 帽子
  • 長袖
  • 長ズボン

私は夏でもたいていこの装備をしています。まあ、日焼け対策の意味もかなりありますが。

他にもできることとして、

  • 針のカエシをつぶしておく。(バーブレスにする)
  • 保険証を持ち歩く。

ということも有効です。

また、自分が周りの人を引っ掛けてしまうこともなくはないので、投げる時は一投ごとに周りに注意しながら投げること。
 

釣り針が刺さったとき まとめ

怪我しない事が一番ですけど、釣り針を深く刺してしまって自分じゃ抜けないなら、無理をせず、処置をしてくれる病院を探して直ぐに行くのが普通の対処法だと思います。

先ほどご紹介した【地域別一般救急相談センター窓口一覧】があることを頭に入れておくと、いざ怪我をしたときにいいですね。
 

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