釣り方・知識

【釣り場でできる】並継ぎ竿が抜けない時の必殺技!

竿が抜けないときの抜き方

釣りが終わって帰ろうと思って並継ぎ竿の継ぎ目を抜こうと思ったら、

「ぬ、ぬけない・・・」

抜かなくても車に積めるならまだ良いですけど、そうもいかない人は困りますよね~、ムカつきますよね~。

そこで、現場でもできる「抜く方法」を試してみましょう。

これで抜けなかったら、竿長いまま帰ってください・・・。

並継ぎ竿が抜けなくなる原因

何で竿が抜けなくなるのか?原因を知っておけば、対策もおのずと見えてきます。

竿のジョイント部が抜けなくなる原因は主に次の3つです。

  1. 差し込みすぎた
  2. 日差しによるカーボン素材の熱膨張
  3. 海水や砂が隙間に入って噛んでしまった

よくあるパターンは1か2みたいです。

ということは、差し込み過ぎたなら、いつも以上の力で抜けば抜けるし、熱膨張したなら、冷やせば抜けますね。
これを踏まえて、抜き技を見ていきましょう。

抜けなくなった竿の抜き方

 

抜けなくなった竿の抜き方4選

ではここから抜き方をご紹介しますが、まず最初に、大事な竿を傷めないための注意点を!

抜く時の注意点


普段以上の力で抜こうとしてしまいがちなので、ガイドやカーボン(竿の素材)を傷めてしまう可能性があります。

せっかく抜けても、竿が壊れたら意味ないので、以下の点に気をつけてください。

  • ガイドに手をかけて抜かないでください。
    ガイドと竿の接続部が傷んだり、ガイド自体が変形します。
  • なるべくジョイント部に近い部分を持って抜いて下さい。
    離れるほど変な力が加わり、折ってしまったりします。
  • 竿と同じ方向に真っ直ぐの力で抜いてください。
    言い換えると、ひねりながら抜かないこと。特に細い竿はひねりNGです。竿をねじる力はカーボン繊維を傷めます。
    ひねって抜いて良いのは、ジョイントグリップ(リールを取り付ける部分)式ロッドの手元部分くらいです。
  • プライヤーなどの工具で竿を挟んで抜くのは絶対NGです。
    竿が潰れます。

1.直径増し増し法

竿は細いので、ギュッと握っても手が滑って力が伝わりにくいんですね。

ロッドベルトを巻く

ですので、持つ部分にロッドベルトなどゴム系の何か滑りにくいものでグルグル巻いて、持つところの直径を太くしてやれば、手や腕の力が逃げずに竿にしっかり伝わり、抜けやすくなります。

(家でやる場合)ロッドベルトじゃなくても、フローリングとカーペットの間に敷く滑り止めシート、自転車のゴムチューブなど、ゴム製のシートっぽいものなら何でも代用できます。

手のひら側にゴム(滑り止め)がついている手袋を持っているなら、それを手にはめるだけでもかなりパワーアップしますので試してみてください。

2.膝裏で脚力プラス法 おすすめ!

「都合よくそんなもん持ってない!」という人は、足の力で抜く方法を試してみましょう。

膝の力を利用する

膝裏にこのように構えて、膝を外側へ開く感じで力をジワジワ入れていきます。
手の力は竿を握ることだけに集中という感じです。

脚力は、手の力よりもはるかに大きいので、意外と楽に抜けます。

3.2人いるなら2人で抜く

もし手伝ってくれる人がいるなら、ジョイント部の右側と左側、それぞれ別の人が握り、「せーの」で引っ張ってみるのも有効です。

4.夏季限定:冷却

夏の炎天下で釣りをしてきた場合は、「熱膨張」や「塩噛み」が原因かもしれません。
ジョイント部を水道や氷でガンガン・キンキンに冷やしてから、水分を拭き取ってトライしてみてください。

今後のためにやっておきたいこと

「抜けない!」とか、逆に釣りしてる最中に「継ぎ目がスッポ抜けた!」なんてトラブル、嫌ですよね。

これらは継ぎ目のメンテナンスをすることである程度防止することができます。

ジョイント部のメンテナンスとは、ロウを塗ること。

継ぎ目に塗る専用のワックス『フェルールワックス』という製品も販売されていて、ジョイント部の凸側(竿の手元側の継ぎ目)に薄く均等に塗ることで、抜けにくく、かつ固着も防ぐという効果があります。

created by Rinker
スミス(SMITH LTD)
¥687 (2024/03/28 09:55:39時点 Amazon調べ-詳細)

これをヌリヌリしておけば、竿をしっかり差し込んでもヌポッていう感じで抜くことができるようになります。

700円程度なのですが、成分が似ているのでろうそくのロウで代用している人も多いとか・・・。

家にろうそくがある人は、試してください!

ロッドベルトを常備しておくと安心かも

ロッドベルトを普段から使っている人なら良いのですが、今まで使ってなかった人も、今後、釣り場で抜けなくなったときに備え、裏地がゴム(クロロプレン)状のロッドベルトを常備しておくと良いかもしれません。

普段はロッドを束ねるために使えるし、いざという時には竿抜きに使えるという一石二鳥!
普段ロッドベルトは使わないという人でも、コンパクトなので、荷物に2本だけ忍ばせておくというのでもいいと思いますよ。


 

並継ぎ竿が抜けない時の抜き方 まとめ

これらの方法で無事抜けましたか?

たかが継ぎ目ですけど、よく考えたら、1/100mm単位くらいの精度で太さが調整されている場所ですもんね。
丁寧に扱わなくてはいけません(汗)。

次からはこんなことにならないよう、時々メンテナンスをしておきましょう!

 

関連記事はこちら

-釣り方・知識

© 2024 ENJOY!fishing life