アジを釣る場所といえば、近隣の防波堤を想像される方も多いでしょう。
コマセを使ってアジを寄せるのであれば、さほど場所に困ることはありませんが、アジングとなると、こちらからアジの居場所を探さなければなりません。
今回は港湾部でのナイトアジングにおいて、狙うべきポイントについてご紹介していきます。
ポイントの選択について
港湾部は直線的な堤防が続き、変化に乏しい場所も少なくありません。
そのような場所でアジの着き場や回遊ルートを探すことも、アジングの楽しさのひとつです。
ここからは、ポイントを選ぶうえで押さえておきたい要点やアプローチ方法をご紹介していきます。
常夜灯
変化の少ない防波堤でのナイトゲームでは、常夜灯周辺が最優先ポイントとなります。
アジは常夜灯の灯りに集まったベイトフィッシュを捕食する目的で、その周辺を回遊することが多いです。
そのため、アジングのナイトゲームにおいて常夜灯は最も重要な要素のひとつであり、灯りの当たる場所やその周辺を積極的に狙うようにしましょう。
また、灯りの中心部や明暗の境目、その内外側、そして時間帯や季節によってもアジの付き方にばらつきが出やすい点も覚えておいてください。
潮の当たる場所や流れがある場所
港湾部は潮通しの悪い場所も多いですが、その中でも比較的潮が動いている場所を見つけるようにしましょう。
たとえば、
- 港の出入口に面した箇所
- 堤防の折れ曲がった箇所
- 海峡沿いのワンド形状の箇所
などが挙げられます。
潮がよれている場所ではベイトが溜まりやすく、アジの群れも集まっている可能性が高くなります。
また、海藻やストラクチャーなどが絡むポイントは、変化のない場所よりもはるかに釣れる確率が高くなることを覚えておきましょう。
流入河川や河口域
アジは河口部でベイトを捕食することも多く、汽水域であっても回遊してきます。
シーバスやマゴチといった大型のフィッシュイーターも混在していますが、エサが豊富な河口部はアジにとっても非常に魅力的な場所です。
このようなポイントでは、常夜灯などと複合している場所を最優先で絞り込み、ラン&ガンで効率よく探ってみましょう。
フェリーの桟橋
フェリーの船着場は水深が深い場所がほとんどで、当然ながら船道と隣接しています。
桟橋自体が常夜灯で照らされていれば、その直下はシェードとなり、アジが隠れる絶好のストラクチャーとなりやすいです。
このようなポイントは小型の個体が多くなる傾向にありますが、その中に大型の個体が混じっていることもありますので、必ずチェックしておきましょう。
湾の最奥部の溜まり場
時期や地域によって差はありますが、湾の最奥部にアジが溜まっているケースも少なくありません。
そのような場所を見つけることができれば、コンスタントに釣果を上げることができますので、見逃さずにチェックしてみてください。
自分の足で探すのも良い方法ですが、SNSや口コミなどの情報をもとに探してみるのも良いでしょう。
ポイントに着いたらやるべきこと
水深を測る
ポイントに到着したら、まずはジグヘッドをキャストして着底までのカウントを数え、大まかな水深を把握しましょう。
着底までのカウントは体内時計で測っても良いですが、軽くサミングしながらリールからラインが何回転分出ているかを数える方法でも構いません。
あらかじめ決めておいた重さのジグヘッドを毎回使用することで、ポイントごとの水深をイメージしやすくなります。
アジがいる層(レンジ)の確認
大まかな水深を把握したら、次にアジがいる層(レンジ)を探ってみてください。
表層・中層・深層と順に狙っていくのが基本です。
海面がピチャピチャと騒がしい場合は、アジの活性が高い証拠ですので、表層から狙ってみましょう。
中層であれば、カウントを取りながらアタリの出る層を探し、深層であればボトムをしっかりとってじっくり探るようにしましょう。
最初に投げるワームは?
まずは魚の存在を確認するという意味でも、大きめのワームを投げるようにしましょう。
仮にアジがフッキングしなくても、アピール力が高いためアタリが出やすく、魚の存在を把握しやすくなります。
活性が高ければそのまま大きなワームを使い続けても構いませんが、テール付近しか咥えずフックアップしない場合は、ワームのサイズを下げてみましょう。
ポイントの見切り方
アジの回遊待ちをしている場合を除き、魚からの反応がない、あるいは反応が極端に少ない場合には、ポイントを見切る判断が必要です。
見切りの基準としては、
- 全てのレンジを探っても反応がない
- ワームの大きさやカラーを一通り試しても反応がない
といったケースが挙げられます。
長時間粘りすぎず、次のポイントへ移動したほうが良い結果に繋がることも多いので、柔軟に行動するようにしましょう。
粘りすぎずラン&ガンで攻めよう
ラン&ガンを繰り返すことで、その日のアタリポイントを効率よく絞り込むことができます。
回遊している個体を狙う場合は、腰を据えて粘るスタイルでも構いませんが、数釣りを狙うのであれば、ラン&ガンでテンポよくポイントを探っていくのが効果的です。