海のルアーフィッシングの入門編としても最適なメバリング。
メバルの強い引き味もさることながら、意外とテクニカルでゲーム性も高いので、ハマってしまう人も続出です。
メバリングって
「どうやってやるのか?」
「時期やタックルは?」
「どんなルアー・ワームがいいの?」
など、メバルを釣るためにはどうすればよいのか?
今回はメバリングのやり方を初心者にも分かりやすく解説していきます。
メバルとは?
メバルは一説によると眼が大きいので眼張(めばる)と名付けられたといわれています。
夜行性のため光量が少ない環境に適応し目が大きく発達したらしいです。
メバルは最大で30cm程になる魚で、小型のうちは群れで生活し、海底近くから水面を見上げるようにしてエサとなる獲物を探しています。
モエビ・タエビなどの甲殻類や、アオイソメ・ゴカイなどの多毛類、シラウオなどの小魚も捕食しています。
小型のメバルは群れの中でエサを奪われる危険があるため、エサを食べると身を翻して群れから離れる習性があります。
そのため小型のメバルはヒットすると強烈なアタリがあり、大型のメバルはエサを奪われる心配がないため、微妙なアタリになることが多いです。
メバルが釣れる場所・ポイントは?
メバルは日本全国、漁港などの防波堤にも多く生息し、初心者でも比較的釣りやすい魚です。
メバルは暗い場所に潜んで、明るい場所にいるエサを狙っているため、上の図のように岸壁や障害物の影や明暗の境目部分に潜んでいることが多いのです。
常夜灯周辺は鉄板スポット。
ほかにも、海辺の建物から漏れる灯りの周辺なども探して狙うと釣りやすいですよ。
メバリングに最適な時期は?
メバルの釣りシーズンは11月~5月が目安。
メバルは11月ころに産卵のため接岸してきます。
そして、産卵直後の1~2月はいったん釣りにくくなりますが、3月から5月くらいまでが最も釣りやすいベストシーズンになります。
3月~5月頃の春シーズンに狙ってみよう!
メバリングのタックル
メバリング用ロッドの選び方
メバリングは繊細なタックルでの釣りになりますが、人気があるので、各メーカーから多くの専用ロッドが販売されています。
ロッドは7フィート台のメバリング専用ロッドがおすすめですが、トラウトロッドやアジングロッドでも流用可能です。
1~5g前後の軽量プラグ・ジグヘッドをメインとした釣りになるので、それらをストレスなく投げられるものを選びましょう。
まあ、メバリング用として売られているロッドであれば、この範囲はカバーしたものがほとんどになります。
メバリングロッドは、穂先の構造の違いで「ソリッド」と「チューブラー」の2タイプを選べることがあります。
「ソリッド」とは、中身が詰まっている竿先素材で、細く作れるのでその分柔らかいです。
そのためメバルのアタリを弾かずに(合わせを入れなくても)フッキングしやすいのが特徴。
「チューブラー」とは、中身が空洞の竿先素材で、構造上少し太くなりますが感度が良いので、手元でアタリを感じて自分から積極的にアワセを入れることもできます。硬めなので、飛距離が出るとか、ルアーにアクションを入れやすいなどのメリットもあります。
ジグヘッドをメインで使用するのと、アタリを弾かない(フッキング確率が上がる)という点で、初心者には「ソリッド」タイプのほうが扱いやすいと思います。
メバリング用リールの選び方
メバリングでは1g以下の軽量ジグヘッドをキャストすることもあるため、主にスピニングリールが使われます。
メバリングで多く使われる7フィート台のロッドと相性が良いのは2000番のリール。
ギア比はノーマルでOK。メバルはスローな動きのルアーに反応することが多いため、より丁寧に動かす必要があるのです。
メバリング用ラインの選び方
メインラインにはPEラインの0.3号がおすすめです。
0.2号を使う人もいますが、扱いに慣れていないとライントラブルやラインブレイクが頻発するので、初心者のうちは避けたほうが無難。
メインにPEラインを使用する場合は、メインラインの先に必ずリーダーを取り付けます。
リーダーはフロロカーボンの6lb(1.5号)を70cm~100cmほどで。
メバリング用ルアーの選び方
メバリングで基本となるのは、2インチ前後のピンテールワーム(真っ直ぐした形のワーム)を使ったジグヘッドリグ。
カラーの基本はクリアー系。
これは、メバルが捕食する仔稚魚類にはシラスなどの透明な魚が多いためである。
また、基本的に夜に行うことが多いメバリングにおいて、クリアカラーはメバルにとって視認しやすく、アピール力も兼ね備えています。
カラー選択で迷ったら、まずはクリアカラーを中心に揃えてみましょう。
ジグヘッドのウェイトは1~3gまでを揃えておけばOK。
重いほうが夜の暗い中でもどこにジグヘッドがあるのか感じやすいのですが、軽いものでないと反応しないこともあるので、1gのジグヘッドでも扱えるように慣れることが大切。
また、ワームはフックへまっすぐに刺すことがとても重要です。
曲がっていると泳ぎが乱れて一気に食いが悪くなりますよ。
プラグ・ミノーも用意しておこう!
ワームのジグヘッドリグと同様に準備しておきたいのがフローティングタイプ、もしくはスローシンキングタイプのミノーです。
ワームにスレてしまったとき、活性が高く表層を意識しているとき、大物メバルを狙いたいときなどに有効です。
メバルは海中で通常、中層を泳いでおり海面近くにエサが通過するのを待ち伏せしています。
彼らは常に視線を海面付近に向けているため、このようなタイプのルアーをメバルの目線より上に通すと、下から突き上げるようにバイトしてくるのです。
メバリングの基本となるルアーアクション
着水後、超スローリトリーブ
キャストしルアーが着水したら超スローリトリーブで誘う方法。
ロッドは動かさず、表層付近をじっくりと誘います。
メバルは夜に活性が上がるため、表層付近でもルアーを食ってくるのです。
着底後、ボトムを沿ってゆっくりと巻く
キャストした後に糸ふけを取ってボトムまで落とし、着底後ゆっくりと巻く方法。
メバルはボトムの藻場に隠れている場合もあるので、ボトム付近をじっくり攻めることも重要です。
キャスト後ロッドを下げながら巻く
キャスト後糸フケを取ったらロッドをゆっくりと下げながらゆっくりとリールを巻く方法。
ロッドを下げきったら、巻きをとめロッドをあげて再度同じ動作を繰り返します。
ルアーローテーションはもちろんのこと、アクションの変化によって、釣りきれなかった魚が釣れることがあるのです。
積極的にいろいろなアクションを試してみるのが釣果を伸ばすポイントです。
メバルの捕食シーンを見ておこう!
メバルが針についたエサを食べにくる映像がこちら。
メバルが実際にどうやってエサを食べに来るのか?を見ることで、メバルの捕食行動がイメージできるようになるので、釣り方の参考になるはずです。
上から落ちてくるエサに強く反応していますね。
また、イソメの捕食に失敗しても、何度もアタックしたり、カラバリや仕掛けのパイプにもアタックしたりと、好奇心旺盛なこともわかります。
メバルを掛け損なっても、そのまま誘い続ければチャンスがありそうです。
また、斜め上を向いているようで、自分より上にあるエサのほうが発見しやすそうでした。
メバリング まとめ
メバルは20cm前後の体長ながら、掛かった時の引きはギュン!と力強く、一度味わうと病みつきになってしまうかも。
日本全国どこでも狙うことができ、ルアーで比較的簡単に釣れるターゲットですので、興味を持っているなら、ぜひメバリングに挑戦してみてください!