カレイとヒラメ。どっちも茶色くて平べったいから同じに見えませんか?
でも、釣りをするなら、サクッと区別できた方がいいですよね。
今回は、カレイとヒラメの見分け方や、性格の違いについてお伝えします。
カレイとヒラメの見分け方
この写真は、カレイとヒラメのどっちか分かりますか?
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
正解はカレイです!
カレイとヒラメの見分け方は2つあって、
1.目の位置が違う
2.口や歯が違う
これで大体わかります。
「左ヒラメに右カレイ」とは目の位置のこと
まず、目と口の位置関係が左右反対になります。
- カレイ・・・自分に見やすいように置いたとき、目が右側にくる。
- ヒラメ・・・自分に見やすいように置いたとき、目が左側にくる。
俗にいう「左ヒラメに右カレイ」というやつです。
ちょっと日本語が伝わりにくいとこありますかね。
すなわち・・・
↓このように、違和感ない感じで、目が上側になるように置いたときに、右向きになるのがカレイだということ。
「左ヒラメに右カレイ」の左って、魚をパッと(違和感なく)置いたときに目が左にあればヒラメ、右にあればカレイってことだったんですね。
口や歯の形がだいぶ違う
1点目の見分け方を忘れてしまっても、口を見ると違いがはっきり分かります。
カレイは底に住むイソメ類やエビなどを食べているので、口が小さく、歯も発達していません。
いっぽうのヒラメは小魚や、甲殻類、イカなど、大きくて動きの速いものを捕食するので、口が大きく、くわえた獲物を逃さないように歯が鋭く発達しています。
見た目だけじゃない!大きさが全然違う
釣りで釣れる一般的なカレイは、大きくても全長30cm~40cmほど。
それに対してヒラメは全長30cm~40cmだとまだ子供で、「ソゲ」と呼ばれています。
ソゲは、釣り人の間では完全にリリースサイズです。
船から釣るヒラメだと、最大で80cmを超えるような大物も上がったりしますので、ヒラメの魅力にとりつかれている人も多いのですよ。
ヒラメの運動能力はすごい!
カレイもヒラメも、普段は海底にベッタリくっついてじっとしていることが多いです。
でも、捕食行動には大きな違いが!
ヒラメは筋肉が発達していて、その姿からは想像ができないほどのパワーと瞬発力を持っています。
その驚きの捕食行動がこちら。
エサとなる小魚を捕まえるために、ものすごいスピードで1.5mほどジャンプして、エサをくわえた後は悠然と海底に戻るという。
ヒラメをルアーで狙う場合、底や底付近を狙わないと釣れないと思いがちですが、意外と宙層でも、意外と速いリーリング速度でもヒットします。
カレイはヒラメみたいなことできませんから、海底にある食べ物をゆっくりと捕食します。
食べるエサの種類が違うのもありますが、捕食行動が全然違いますね。
食感も違いますね
そんな筋肉質のヒラメ君は白身の魚で、身が引き締まっています。
煮つけにすると余計に硬くなるので、刺身で頂くのが一番おいしいのではないでしょうか?
カレイのほうは同じ白身ですが、身がふっくらしているので、刺身でも煮つけでも美味しく頂けるのです。
カレイとヒラメ まとめ
このように、カレイとヒラメは、見た目こそ似ているのですが、生態などそのほかの部分はかなり異なる魚でしたね。
ですので、釣れる場所も違うし、仕掛けやエサなどの釣り方も違います。
あの捕食行動を見ておけば、実際に狙う時の参考になりますね。