イカ釣りといえばアオリイカのエギング、ヤリイカ、ケンサキイカの船釣りなどが思い浮かびますが、秋の終わりから冬のシーズンにかけては小ぶりな「ヒイカ(ジンドウイカ)」の釣りも見逃せません。
初心者でも簡単に数釣りができて楽しめるヒイカ。
エギ・スッテ・エサを使った釣り方とおすすめの食べ方レシピを解説します。
ヒイカとは
ヒイカとはツイカ目ヤリイカ科ジンドウイカ属の軟体動物で、全長10~12cm、体重50gの小さなイカ。
真冬の内海の港湾部でよく釣れます。
夜釣りで釣れるイメージがありますが、昼間でも底をメインに探ると釣ることができるイカです。
小ぶりですが数を釣ることができ、沖漬けにすると非常に美味なのも魅力。
ヒイカ釣りのシーズン・時期
産卵期が11~4月でこの時期に接岸してくるため、秋の終わりから冬がメイン。
群れで行動しているため、うまくハマれば連発し、上手い人なら100杯ほどの爆釣も可能。
昼間はシーバスなどの大型の魚を警戒し底に沈んでおり、夜になると常夜灯周りに浮いてきますので、基本的には夜釣りです。
また、光に集まる習性があるので、常夜灯など、光が海面を照らしている場所は期待大です。
エギを使ったヒイカの釣り方・タックル
アジングやメバリングのタックルがあればそれを流用できます。
アジング・メバリングなどのライトゲーム・トラウト用ロッドに、1000~2000番の小型スピニングリールでOK。
メインラインはPEラインの0.4号。リーダーはフロロカーボンの3~4lbを使います。
ヒイカは小型のイカのため、使用するエギも1.5~1.8号と小さくなります。
ヒイカ専用のエギも発売されていますが、2号以下ならアオリイカ用のものでもOK。
釣り方は、基本的にはエギを着底させてから、小さくシャクリとステイを繰り返します。
スッテをプラスして釣果アップも
「スッテ」という、エギより少し小さい疑似餌をエギの少し上につけて、2本バリにして幅広いタナを探れる仕掛けもあります。
エギングでのヒイカの釣り方
エギングの場合は、昼間はエギを底まで落とし小さく3~5回シャクって、ラインテンションをかけたままフォール。
エギ自体が小さいため、シャクリ幅は小さくトゥイッチのような動きで。
フォール中や着底の間際にアタることが多いので、ラインの動きや竿先の動きに注意します。
テンションフォール後、ボトムまで着底したらまたシャクってフォールを繰り返します。
アタリがなければ、少しシャクリ回数を多くしてレンジを変えるなど工夫してみましょう。
夜は常夜灯周りで浮いていることが多いので、水面から50~100cmほど沈め、水面から出ないようにシャクってまた落とすを繰り返します。
アタリがなければ少しレンジを下げてみましょう。
エサでのヒイカの釣り方・タックル
エサ釣りではモエビ・海エビを使った釣り方が良く釣れます。
活きエビエサだと、遠投することができず、ボトム付近までタナを探るのも大変なので、夜釣りのほうがおすすめ。
エサ釣りでやるならちょい投げ釣りなどで使う万能竿や、リールなしののべ竿でOK。
この針にモエビを刺して沈めるだけの簡単仕掛け。
目印として、針の1mくらい上にケミホタル37をつけておくと、イカが抱きついたときにケミホタルがスーッと動きますので、釣りがやりやすくなります。
活きエビが良く釣れるので、エビを生かしておくための入れ物も準備しておきます。
エサでのヒイカの釣り方
針とエサの重みでゆーっくりと沈んでいきますので、表層から順に少しずつ沈めて、ヒイカのいるレンジを探っていきます。
ヒイカの食べ方
ヒイカはホタルイカみたいに丸ごと食べられるイカです。
しかし目の周りの食感が気になる人は、他のイカと同じように下処理すればOK。
刺身やバター焼きでも美味しいのですが、最も手軽で美味しくいただけるおすすめのレシピが「沖漬け」です。
ヒイカの沖漬け
釣り場に漬け汁を持っていき、釣れたその場で活きたままのヒイカをドボンして漬けこむのが沖漬け。
レシピは簡単・・・
釣りに行く前に、醤油2:酒2:みりん1の割合で混ぜた液を一度鍋で煮立てアルコールを飛ばす。
その液を常温で冷ました後ジップロック等に入れて釣り場に持参。
釣れたイカをそのままジップロックに投入するだけ。
しっかりと味付けしたい時は冷蔵庫でひと晩、浅めの漬かり具合がいい場合は2~3時間で完成します。
- 釣ったヒイカをジップロックに入れる前に、海水入りのバケツに入れて墨を吐かせておきます。
そして、ジップロックに入れるときも、一度イカを絞って海水を吐かせたほうが美味しく仕上がります。 - アニサキスが心配なので、一度冷凍してから解凍して食べるようにしてください。
詳細のレシピはクックパッド
数釣りも簡単なヒイカ!たくさん釣って楽しもう
初心者でもたくさん釣ることができ、手軽に楽しめるヒイカ釣り。
群れが入っていたら数釣りも可能です。
専用タックルも必要ないため、普段イカを狙わない人も気軽に挑戦してみてください!