釣りの小道具で大事なものは色々ありますが、中でも重宝するのがフィッシングプライヤー(釣り用ペンチ)ではないでしょうか?
糸を切る、魚から針を外す、フックを交換する、etc…
魚釣りにまつわる様々なシーンで活躍するアイテムです。
特にルアー釣りの場合は、口に掛かったフックを外すときに素手でやると大変危険ですから、プライヤーが必須!
実際に釣りをするときにどんな使い方をするのか?
どんな形・機能のプライヤーが釣りにはおすすめなのか?
を、徹底解説します。
釣り用のプライヤーってどんなもの?
一般的に「プライヤー」というと、日曜大工で使うこういうやつのことを指します。
挟むところの真ん中あたりが少し隙間が空いていて、ネジの頭を挟んで緩めたりすることもできます。
でも、釣りでは日曜大工用のものは使わず、独自の進化を遂げた形と機能が備わった釣り専用のものを使います。
いろいろなメーカーから発売されていますが、握り部分の形状の違いはあれど、挟む部分の形状や機能はどれもほとんど一緒です。
材質も防錆加工のアルミ合金を使っていて、軽くて、海水などで錆びないように工夫されています。
今でこそ釣り用のプライヤーって当たり前のようにみんなが使っていて、価格も安くなってきましたが、昔(10年以上前?)はこんなのありませんでした。
このような、ラジオペンチ的なものが主流でした。
ステンレスでできていますが、魚の口に掛かった針を外すためだけに使っていた人が多かったと思います。
釣り用のプライヤーの機能
釣り用のプライヤーと、日曜大工や100均のプライヤーとの大きな違いは2つ。
- 釣り用はステンレスでできていて錆びにくい。
- 釣り用は挟むだけじゃなく、切る、つぶすなど、多機能。
①釣り用プライヤーは錆びにくい
釣りではプライヤーに海水や川の水が絶対に付着しますよね。
だからほぼ全ての釣り用プライヤーは防錆加工されたアルミ合金製で、錆びにくくなっています。
リールや竿は釣りから帰ってきて洗うことも多いですが、(私は)プライヤーまで洗おうなんていう気が回らないんですよね。
だから、海水がついたまま次の釣行を迎えることがほとんど(というか、今までプライヤーを洗ったことがない)ですが、錆びてません。
多少動きが渋くなっているくらいです。
②釣り用プライヤーは多機能
一応、釣り用プライヤーの中には、このような昔ながらの単機能(挟む)のタイプもあります。
ちょうつがいの近くのところで糸を切ることもできます。
シンプルで使いやすいのですが、おすすめは、次に紹介する多機能型のプライヤー。
別名:マルチプライヤーとも言います。
単機能プライヤーの持つ挟む、切る機能はもちろんのこと、他にもガン玉つぶしやスプリットリング開きの機能もついています。
マルチプライヤーの機能
- 主に針を外すためのペンチ機能
- スプリットリング開き
- ラインカッター
- ガン玉つぶし
- ネジ外し
これ一つあれば、PEラインも切れるラインカッター、針外し、ガン玉つぶし、スプリットリング開き、スプリットリング開きの部分を使ってのガン玉開きがこなせます。
日曜大工プライヤーの名残でネジも外せます(笑)。
釣り用プライヤー~私個人の使い方
私も一度使い始めたら手放せなくなってしまったマルチプライヤーですが、実際には全ての機能を使っているわけではありません。
いちばん重宝しているのが、ルアーで魚が釣れた時のフック外しです。
ルアーじゃなくても、釣れた魚が口が小さい魚(シロギスやカレイなど)じゃなければ、針を外す時、ほぼ全てプライヤーを使って外しています。
ですので、私のプライヤーの使い方の95%は針外しです。
あと良く使うのは、家でルアーのフックを交換する時のスプリットリング外し機能です。
ガン玉を使う釣りは最近あまりやっていないので、ガン玉つぶし・外しで使うことはほとんどありません。
でも、ガン玉は確かに硬いので、手や歯でやるよりプライヤーを使ったほうが確実ですよね。
個人的にはラインカッター機能はあまり使ってません。
プライヤーをホルダーにしまって身につけているので、出すのが面倒なのと、爪切りタイプのラインカッターを別に持っていて、すぐに取りだせる場所に身につけているので、糸を切るときは別のラインカッターを使っているからです。
そうじゃなければ、プライヤーでラインをカットするのはアリだと思います。
おすすめの釣り用プライヤーは?
釣り用のマルチプライヤーは、針外しとラインカッターが主な用途になると思うので、そこさえしっかりしていれば、正直どの製品を選んでもそれほど違いはないでしょう。
デザインや価格で選んでもいいかな~と思います。
私が先日、実際に買ってみたプライヤーがあるので、まずはその使い心地などをご紹介します。
Amazonで人気のある【ウミボウズ プライヤー】のインプレ
今まで使っていた安物のプライヤーの先が曲がってしまったので、Amazonで良く売れていて、レビューの評価も高いウミボウズのフィッシングプライヤーを買ってみました。
軽い本体と、充実の付属品
プライヤー自体は自重が84gで、持った感じも軽く感じます。
また、本体以外に、伸びるストラップ、収納ケースがついているので、落下防止の心配がありません。
プライヤーが開きっぱなしにならないようにするためのストッパーもついてくるので、伸びるストラップや収納ケースを使わない人にも便利になっています。
このストッパーは自分で取りつけるタイプなので、つけて使ってもいいし、不要な人はつけなくてもOK。
タングステン製のカッターは切れ味バツグン
カッターはPEラインがスパッと切れる切れ味。
刃は非常に硬い素材のタングステン製なので、切れ味とともに耐久性も期待できそうです。
握り部分のカーブが気になる
握り部分の形状が今まで使っていたものと違い、少し弧を描いています。
そのため、以前のものに比べて、握ったり離したり(グーパーグーパー)するうちに握っている指がズルズル滑っていくんです。
私の手の大きさは、Mサイズくらいだと思いますが、ウミボウズのプライヤーは握り部分の開く幅がやや広いので、上の写真のようにちょうつがいに近い辺りを握るようになってしまいます。
そうすると余計にズルズル滑りやすくなります。
ウミボウズのプライヤーがオススメな人
- 手の大きさが平均的か、それ以上の人
しっかり握るための意外なポイント
釣り用プライヤーは持ち手部分もアルミ合金むき出しのものが多いので、そういったタイプは作業時に滑りやすいのは確かです。
それでも手でしっかりホールドするためには、この写真のような出っ張りがついたタイプを選ぶと良いと思います。
ウミボウズのプライヤーにはこのような出っ張りがなく、買ってみて気づいたのが、この出っ張りの有無で握りの安定感がこんなに違うのか!ということ。
手の大きさが平均的かやや小さめの人は、プライヤーはどうしても手前のほうを握って操作しますので、この出っ張りに人差し指や親指の付け根が引っかかって安定感が出ますので、選ぶときの参考にして下さい。
Zitrades フィッシングプライヤー
必要な機能が全てついていて、価格も手頃、持ち手の出っ張りもついているのがこれ。
特にこだわりがなければこういったタイプで十分かと思いますよ!
(ただし、ストッパーはついていないので、ホルダーに収納しないと開きっぱなしになります。注意してください。)
釣り用のプライヤー まとめ
プライヤーを使うと、魚の口に掛かった針を外すのがとても楽になりますから、一度使いだすと手放せなくなる人も多いと思います。
あと、ルアーのフック交換でイラつくスプリットリングの外しもスムーズに行えます!
2,000円以下のものでも十分に役立ちますので、まだ使ったことがない人は、ぜひその便利さを体験してみてください。