大河川やサーフでの飛距離を求めた豪快なキャスティングや、小規模な川の橋脚や護岸周辺のストラクチャー周りへの精密なキャスティングなど、シーバスに限ったことではありませんが、ルアーフィッシングでは様々なキャスティング技術が求めらます。
今回は釣果に直結するキャスティングテクニックに関して、その飛距離と精度を向上させる方法を紹介します。
ルアーの飛距離を伸ばすキャスティング
ピンポイントでキャストできる正確性を目指すわけですが、まず最初は飛距離をしっかり出せる投げ方を身につけましょう。
ミノーをはじめ、ルアーの飛距離が落ちる主な原因は、着水までのルアーの回転が原因。
ルアーが回転することで空気抵抗を受け失速してしまわないように、以下のポイントに注意して投げてみましょう。
7割程度の力で投げる
遠くに飛ばそうと全力を使ってしまうと体が縮こまりスムーズなキャスティングができなくなったり、体の動きを思うようにコントロールできず、フォロースルーでロッドティップが水面を叩いたりしてしまいます。
キャスティングで飛距離を伸ばすにはロッドの反発力を生かすことが大切で、腕力はそこまで重要ではないため、体の力を抜き、7割くらいの力を使うつもりでキャストしましょう。
投げた直後、ロッドをルアーの射出角と同じくらいで止められるとなお良し。
風向きで射出角度を変える
ルアーはもちろんラインも風の抵抗を受けて失速の原因となります。
風の方向を意識して、向かい風の場合は低い弾道で、追い風の場合は少し高い弾道で投げるように意識しましょう。
スイング軌道を意識する
スイングの軌道まで細かく意識し、テイクバック(振りかぶった)した軌道をそのまま通るようにキャストしよう。
スイングの軌道が乱れるとロッドティップがキャスティング時に回転してしまい、ルアーの飛距離が落ちるだけでなく、キャスティングの方向をコントロールできなくなります。
リールの向きや角度に注意してキャストすると成功しやすくなります。
ルアーの重さによる投げ方のポイント
重いルアーを投げる際は体の開きを大きくし、体重移動を生かして長い距離をスイングできるようにします。
ロッドにルアーの重みを乗せてキャスティングできるようになり飛距離が増えます。
軽いルアーを投げる際は体の開きを小さくし、短いスイングでロッドの反発を生かせるようにキレのあるスイングを意識します。
あくまでも7割の力でキャストすることが大切です。
プロが教えるキャスティング飛距離アップ編
ストラクチャー周りへの精密なキャスティング
狙ったところにピンポイントで落とせる正確なキャストは、小規模な河川や運河、ボートフィッシングなどでストラクチャー周りを攻めたいときに必ず必要になります。
ストラクチャー周辺にはシーバスが潜んでいることが多々あるので、タイトな攻めができるようになりましょう。
低い弾道を心がける
ストラクチャー周辺はルアーの軌道の邪魔になるものが多く、障害物にあたってルアーを壊さないためにも、低い弾道を心がけます。風がある日にも低い弾道は有効です。
タラシを短くする
タラシを長くすると飛距離は伸びるがコントロールしにくくなるのです。
短いタラシから調整し、ロッドとルアーの相性のいいタラシ(投げやすい長さがあります)を見つけていきます。
手首は固定する
手首を固定しロッドの反発を生かしてキャストします。
手首をスナップさせてしまうと弾道が上がってしまうため注意が必要です。
フェザーリングにより飛距離をコントロールする
フェザーリングとは、スピニングリールでキャストしてルアーが着水するまでの間に、スプールから出ていくラインを人差し指で軽く押さえて、ラインの放出量を任意に調整するテクニックです。
ピンポイントに落とすための距離感がつかみやすくなるのはもちろんですが、ミスキャストした場合や、コースはいいが飛距離が伸びすぎた場合にすぐにブレーキをかけられるテクニックで、ぜひとも習得しておきましょう。
正確なキャストに必要な5つのポイント
大野ゆうきのスーパーキャスト
プロが教えるキャスティング講座
練習を重ねてキャスティングをマスターしよう!
ルアーシーバスのみならず、釣り全般において非常に重要なキャスティング。
上達するには練習あるのみ!
遠投する際やストラクチャーを狙う際には、周囲の状況に十分注意して危険がないようにしましょう。