釣り方・知識

海釣りで自分だけ釣れない!ときの処方箋~どうすればいい?

自分だけ釣れないとき

海釣りに出かけると、周りの人は釣れているのに自分だけ釣れないっていうこと、ありませんか?

諦めるのはまだ早い!

釣れている人がいるなら、誰も釣れていない状況より全然良くて、自分だけ釣れない原因を探り、改善することができるのです。

その原因と対策を見つける方法とは・・・

釣れている人のマネをする

誰かが釣れているということは、そこに食い気のある魚がいるのは間違いない。
それでも釣れないのは、釣れている人と自分には何かの「ズレ」があるんです。

実は私も、現場に行って、自分よりはるかに釣っている人がいる時は、その人の仕掛けや動きなどを観察して、マネできる部分は真似します。

じゃあその人のどんなところを見て真似すればいいのか?

釣れない原因に直結するあなたの「ズレ」を見つけるポイントを知っておきましょう。

自分だけ釣れないって、釣りあるある!?

ホント、よくあります。

バカスカ釣っているおじさんや、クールに連釣するルアーマンが近くにいるのに、自分はゼロとまでは言わなくても、明らかに釣れてない。

「何が違うの?同じ人間だよ…」って感じ(涙)。

そうなんです。何かが違うから釣れないんです。

腕が違うのは諦めるとして、ちょっとでもその人のやっていることに近づければ釣れるんじゃないか?

そんな時私は、その人の釣りしているところを5分くらいジーッと観察するようにしています。

大丈夫そうなら、思い切って「良く釣れますね~。エサなに使ってるんですか~?」みたいに、コツを聞いてしまいます。

優しい人なら、エサだけでなく、仕掛けや誘い方など色々教えてくれたりします。

まあ、自分で考えて釣るのが楽しいという一面もありますから、私が釣れている人を観察する時に見てるポイントをご紹介します。

【原因1】タナと仕掛けの投入地点が違う

自分だけ釣れないときはタナを合わせる
何はなくとも、魚がいる場所に仕掛けを投入しなければ始まりません。

ですので、釣れない原因の最大ともいえる理由は、魚がいない場所に仕掛けを入れていることです。

釣れている人がどこを狙っているのか?は、2つの視点で見る必要があります。

  • 垂直方向(どのくらいの深さに仕掛けを入れているか)
  • 水平方向(足元で釣っているか、遠くに投げているか)

まず、絶対に合わせないといけないのが「深さ」です。

釣り用語で【タナ】と言います。

魚は、魚種によって好んで泳ぐ水深が異なり、魚が泳いでいる深さ(遊泳層)のことを「タナ」と言っています。

遊泳層の幅(垂直方向)はそんなに広くありませんので、しっかりと捉えて、合わせる必要があります。

(カレイやシロギスなど、底にベッタリの魚を狙う時は関係ないですね。)

有名なのは、サビキ釣りで釣れる「アジ、サバ、イワシ」で、アジは底付近を泳いでいて、サバやイワシは中層~表層を泳いでいるので、釣り分けることもできます。
上の写真のように、水族館にいるイワシは必ず真ん中より上を泳いでいるはずです。

しかし、このような魚種によるタナの違いは「目安」であって、その日の天候や水温、潮の流れ等により変化します。

ですので、良く釣っている人が、水面から何mくらいまで仕掛けを下ろしているのか、じっくりとチェックしてください。

魚のタナが分かったら、もう一つ、どのあたりに仕掛けを投入しているかです。
岸壁スレスレか、竿1本分の真下か、少し投げているのか、などです。

理屈じゃないです。なんでそこが良いのか分かりません。
釣りでは釣れている人が神様ですので、同じような距離感のところに仕掛けを投入してみましょう。

【原因2】エサが合っていないか大きすぎる

自分だけ釣れないときはエサ
魚がいるところに仕掛けを投入できても釣れない場合、エサが良くないのかもしれません。

魚だって、自分が好きなもの・美味しいものを食べたいはずです。

釣れている人が使っているエサと同じものを持っていればそれを使うのがベスト。

でも、何種類もエサを準備していく人も少ないでしょうから、持っていないことも多いかもしれません。

それなら、今手元にあるエサを今までより小さくつけてみてください。

エサを大きく、たくさんつけたほうが釣れるだろうというのは、多くの場合間違いです。

針のサイズに対してエサが大きすぎると、魚が食べに来ても、針まで到達しないで「食い逃げ」されているケースが多いのです。

【原因3】針の種類やサイズが合っていない

針の大きさ
エサのズレと同じように、今使っている釣り針のサイズや形状が、その釣り場で釣れる魚に合っていないことも、釣れない原因になります。

釣り針は、対象魚の口の形状や捕食のしかたの違いに合わせて、「丸セイゴ、流線、伊勢尼、袖」など、形状の異なる種類があり、さらに、魚のサイズに合わせて、5号、7号…のように、針の大きさもラインナップされています。

針の種類を多少ミスっても正直釣れます。

既製品の仕掛け(サビキ仕掛けとか投げ仕掛けとか)を買えば、対象魚にふさわしい針の種類で作られていますから、ミスチョイスはないですし。

でも、針サイズを大きくミスると魚が掛からなくなります。

例えば、サビキ釣りで、釣れている魚のサイズが10cm程度なのに、10号のサビキ仕掛けを使っていたら、針が大きすぎて魚が掛かりません。

魚の口がそこまで大きく開かないからなんだと思います。

「アタリはあるんだけど針掛かりしない」

そんな時は針のサイズダウンを検討してください。

逆パターンの、魚のサイズに対して針が小さすぎる場合は、割と大丈夫(掛かる)なことが多いです。

でも、使用しているハリスが細くて切れてしまったり、針の軸が細く、針が曲げられてバラしたりすることもあります。

やっぱり「針はジャストサイズ」で使うのがイチバン。

仕掛けの針の大きさの選び方はこちらの記事で。

【どうしようもない原因】釣り座が悪い

自分だけ釣れないときは場所が悪い
バンバン釣っている人が、ある一定の狭いエリアに集中しているときは、「場所がいい」可能性があります。

よくあるケース
〇堤防の先端 vs. ×堤防の中ほど
〇堤防の外海側 vs. ×堤防の内側(港側)
〇堤防の角 vs. ×堤防の直線部分
〇夜釣りの常夜灯付近 vs. ×真っ暗なところ

ほかにも、目には見えませんが、特定の場所だけに海底に根があって、そこに魚が居着いているとか。

潮の流れや海底の状況など、様々な要因で、魚が回遊する場所・しない場所があり、10m離れただけでも釣れないなんてことはよくある話です。

今まで説明してきた、
「タナを合わせる」
「エサを合わせる」
「針を合わせる」
をやってもあまり釣れないとなると「場所」かも知れません。

まあその場所じゃなくても、絶対に釣れないわけではありません。
その場所が空くまで、自分の場所で釣り修行しましょう。

自分だけ釣れない時の対策 まとめ

周りの人が釣れている魚と同じ魚を釣りたいなら「釣れている人のマネ作戦」であなたにも釣れる確率がグンとアップします。

でも、釣れてる魚と違う魚を狙っているなら通用しませんよ。

例えば、周りがサビキ釣りでアジをバンバン釣っている。自分は投げ釣りで何も釣れない。

そもそも狙っている魚が違うんだから、サビキ釣りの人を見て、「周りは釣れているのに自分は釣れていない」とは言えないですよね。

同じ釣法、同じ対象魚で、自分だけが釣れないときは、ぜひ参考にして下さい。

 

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