「隣のアングラーはコンスタントに釣れているのに、何故か自分は釣れない」。
同じ常夜灯の下であっても、こういったケースは少なくありません。
それは多くの場合、自分の行動やパターンがその日の状況に合っていないことが原因です。
今回は、「お隣さんが釣れている=わずか数メートル横にひとつの正解がある」という状況を想定し、自分の行動を見直すチェックポイントを紹介していきます。
自分だけ釣れてない場合のチェック事項
隣のアングラーはアジを次々に釣っているのに、自分だけが無反応――そんな経験はないでしょうか?
隣で釣れているということは、そこにはアジの群れが回遊している、あるいは居着いていると考えられます。
つまり、アジがいて、しかも食い気もあるのに釣れないというのは、自分の釣り方がその日その時の状況に合っていない可能性が高いということです。
ここでは、そんなときにチェックしたいポイントをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
キャストしている場所は合っているか
まずは隣のアングラーがどこにリグを落としているのかをよく観察してみましょう。
常夜灯の真下なのか、明暗の境目なのか、それとも少し離れた薄暗い場所なのか――そのキャスト位置から、有力なヒントが得られるはずです。
リグ(仕掛け)は合っているか
自分は飛ばしウキやオモリをつけて遠投しているのに釣れず、隣は普通のジグ単で順調に釣果を上げている――そんな状況も少なくありません。
まずはリグ(仕掛け)の違いをしっかり観察し、可能であれば思い切って話しかけてみるのもアリです。
しっかりと挨拶をしてから教えを請えば、案外優しく教えてくれるものです。
ジグヘッドの重さは合っているか
隣のアングラーがフォール中にアタリを取って釣っている状況で、自分も同じように1.5gを使っているのに釣れない場合。
そんな時はジグヘッドを軽くして、フォールスピードを落としてみましょう。
速い動きに反応しにくいアジに口を使わせるチャンスが広がるかもしれません。
狙いのレンジ(水深)は合っているか
アジは定位するレンジが外れると、まったくアタリがなくなることもあります。
隣のアングラーが釣っているなら、そのリグがどのくらい沈められているのかを観察してみましょう。
同じ釣り場でも潮位や水質によってレンジは常に変わります。その日の「正解のレンジ」を見つけ出すのがカギです。
ワームの大きさ・カラーは合っているか
隣のアングラーと似たような形状のワームを使っているにもかかわらず、こちらは反応が鈍い--。
そのような場合は形状だけではなく、カラーも合わせてみましょう。
ナイトゲームではグローやケイムラが効くこともありますが、必ずしもそれが正解とは限りません。
水が少し濁っている状況でも、クリア系のカラーに反応が良いことも意外と多いものです。
ロッドのアクションは合っているか
リールを巻きながらチョンチョンとティップを動かしたり、ボトムを取ってシャクリを入れるなどキビキビとしたアクションを入れているがなか反応がないときがあります。
そんなとき、隣のアングラーを確認するとほとんどロッドをほとんど動かしていないかもしれません。
アジングでは、実は大きなロッドアクションが必要ないことも多いです。
反射的に食わせるのではなく、アジに口を使わせる“きっかけ”を作る程度のロッドアクションを心がけてみましょう。
上手な人の真似をしよう
釣りの上達には、「上手な人の真似」が最も手っ取り早く、そして確実な方法のひとつです。
誰かの釣りを見て学ぶことは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の見識を広げる有効な手段です。
時には直接尋ねてみるのもいいでしょう。一見迷惑に思えるかもしれませんが、実際にはそこまで悪い気はしないものです。
そのためにも、釣り場での挨拶やマナーはしっかり守り、気持ちよく釣りができる環境づくりを大切にしましょう。