エギング

エギングと水温の関係!知っていれば釣果に差が出る!

水温

エギングでアオリイカを狙う際、「水温」は思った以上に釣果を大きく左右する重要な要素です。

同じポイント、同じ時間帯、同じエギを使っても「釣れる人と釣れない人」が存在する理由。
それは多くの場合、この水温とアオリイカの行動パターンを理解しているかどうかで差がついています。

特にアオリイカは水温によって行動範囲が変わり、いる場所が大きくズレてしまうことがあります。
つまり、水温を理解していないとポイント選びが外れ、どれだけ投げても釣れない…という状況になってしまうのです。

この記事では、エギングと水温の関係季節ごとの狙い方、さらに各季節に相性のいいエギまで詳しくまとめています。
水温を味方につければ、「釣れない日」が劇的に減り、釣果が安定してくるので、ぜひ参考にしてみてください。

水温とエギングの関係は超重要!

エギングでアオリイカを狙う理想的な水温帯は16℃~26℃

特に活性が高くなるのは18℃~24℃で、この温度帯ではアオリイカは積極的にエサを追うため、釣れる可能性が大幅に上がります。

この水温の知識があるだけで、ただ投げ続ける釣りから、狙って釣るエギングへ進化します。

 

季節と水温の関係と狙い目

エギングのシーズンは春に始まり、冬で終わると言われています。
しかし地域や水温、潮の影響次第では、真冬でも十分に釣れるフィールドが存在します。

ここからは、水温変化を踏まえた季節別攻略を紹介します。

春の水温と狙い目

3月~5月までの春は、アオリイカが産卵の為に沿岸や湾内の藻場に接岸します。
3月になると海水温は18℃にまで上昇します。
4月で20℃、5月で22℃前後になります。
アオリイカの活性を考えると3月は深場、4月は深場から浅場まで、5月は浅場が狙い目となります。
つまり深場で冬を過ごしたアオリイカは水温の上昇と共に、浅場に上がってくるわけです。

春に適したエギは沈みの良い大型中心に!

春のアオリイカは1キロ以上の大型が釣れます。
その為エギは3.5号クラスが望ましく、深場ではディープタイプ、浅場ではシャロータイプを使います。

そしてエギのアクションはあまり上層までしゃくらず、中層から落としましょう。
つまり1~2回のしゃくりです。
着底後ステイの時間を30秒前後もちます。
このステイが一番重要なポイントです。
大型ほどエギのアクションに反応が鈍くゆっくりと追ってきます。
アクションの連鎖を速くすると不利になります。

夏の水温と狙い目

6月~8月の夏の水温は6月で24度まで上がり、7月で26℃、8月では27℃以上になる海域もあります。
6月は春の続きで大型が出やすい時期ですが、7月からは水温の上昇でアオリイカの個体がぐっと減ってきます。
8月になり27℃を超えると、ベイトすら見えなくなります。

つまり6月は通常のポイント、7月からは、外洋のサラシ場や潮通しの良い場所を狙うことになります。
理由はサラシや、打ち寄せる波によって、海中に酸素が出来て、いろんな魚が集まりやすく、それを狙ってアオリイカが寄って来るのです。

夏に適したエギは沈下の遅いシャロー系!

6月はノーマルタイプやシャロータイプの3.5号がベストです。
7月8月になると活性の高いアオリイカを求めて、外洋などで広範囲に探るため、遠投のきくノーマルタイプやシャロータイプが適しています。
ディープタイプは遠投力がありますが、沈みが早い為、シャロー狙いの夏には不向きです。

しゃくりと狙い方は、上層から中層を狙うため、2~3回しゃくって着底後すぐまたしゃくりを入れます。
また高水温になるため、日陰エリアを中心に狙うと良い結果が出ます。
夏はエギをじっとさせず活性化させることがポイントです。

秋の水温と狙い目

9月~11月の秋の時期は高かった水温が下がり始め、アオリイカは生まれた新子が徐々に大きくなり、小型ながら釣りやすい時期です。

水温は9月で25℃~27℃、10月で22℃~24℃、11月は18℃~21℃とと20℃前後の一番活性のいい水温になります。

特に小型のアオリイカは群れで浅場に集まります。
9月~10月はとにかく浅場を狙いましょう。
海底が見えているような場所が良く、サーフ、磯、漁港などいたるところがポイントとなります。

エギンガーの多い昨今では、釣り人の居ないマイナーな場所が良く釣れたりします。
見えイカという、見釣りが出来るのもこの時期です。

そして11月になると、水温の低下と共に、深場へ移動し始めます。
また1キロ以上の大型も出始めます。
つまり9月10月はシャローと言われる浅場狙いで、11月からメジャーなポイントを狙うのが賢明ですね。

秋に適したエギは小型中心!

アオリイカが小さいので9月~10月は2.5号から3号を使いましょう。
アオリイカの個体が100g~300gが中心となります。
また浅場狙いになるので、ノーマルタイプもしくはシャロータイプがベストの選択です。

秋のエギのアクションは、活性の高い時期だけに大きくと思われがちですが、エギもイカも小さい為、小刻みなしゃくりが有効です。
つまり小刻みにしゃくって少し落とし、またしゃくるというパターンです。
3.5号に比べ3号以下のエギは軽いので大きくしゃくると海中では、激しすぎるアクションになってしまいます。
フォール時間を長くすると追うのを止めるのでシャクリも短く、フォールも短くを心掛けましょう。

11月に入ると、アオリイカも成長し、3.5号が使えるようになりますが、あくまでも春に比べ、圧倒的に小型中心なので、大型の出る海域のみにしましょう。

冬の水温と狙い目

エギングにとって一番釣りづらい時期が冬です。
水温は12月で17℃~18℃、1月で16℃~17℃、2月は15℃前後と一気に下がって来ます。

それでも12月はまだ狙えますが、1月~2月となると黒潮の影響の受けやすい、水温の高い海域のみ釣り可能となります。

狙い目はズバリ深場です。
水温の低下と共にアオリイカの活性も下がり、中層や上層ではアタらなくなり、海底近くがメインとなります。
ただ小型が多かった秋に比べ、個体はグッと大きくなり、600g以上がメインサイズとなって来ます。

冬に適したエギはディープ系!

深場を攻めるので、ズバリディープタイプです。
また狙い目が海底近くなので3.5号が中心となります。
季節風の強い時期と重なり、ノーマルタイプやシャロータイプではラインが風にあおられ非常に釣りづらくなります。

気候とアオリイカの付き場所に適したディープタイプを使用しましょう。

冬のアクションのポイントは海底近くです。
深場の海底付近にいるアオリイカに抱かせるためには、確実な着底と30秒前後のステイ、そしてしゃくりは1回にして、あくまでも海底付近にエギがあることを心得てください。

 

エギングは水温とフィールドで攻めよう

このように、アオリイカの活性には水温が大きく影響しています。

高水温=浅場、低水温=深場という基本を覚え、水温変化に合わせてフィールドを選択し、エギのサイズや沈下速度を合わせれば、狙い撃ちできるようになります。

やみくもに有名ポイントや同じポイントに通い続けるより、水温を感じながらポイントを探索すれば、この時期はここという自分のスタイルが出来上がります。

「なんとなく投げるエギング」から、「条件を読んで釣るエギング」へ。

水温を意識するだけで釣果は大きく変わりますので、ぜひ次の釣行から実践してみてください。

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