エギングを始めたばかりの人の中には「アオリイカのアタリが分からない」、「しゃくったら掛かってた」なんて人も多いのではないでしょうか？
今回は、誰でも簡単にエギングのアタリが取れる方法をご紹介します！
エギングのアタリが取りにくい理由
アオリイカは人気のターゲットで、エギングで狙う人は年々増えていますが、しっかりとアタリを取れる人は意外に少ないかもしれません。
よくあるのは「しゃくりアワセ」と呼ばれる、しゃくったらアオリイカがかかっていたパターンです。
それでも嬉しいことは嬉しいのですが、これでは「釣った」というよりも「釣れちゃった」というイメージが強いですよね？
では、なぜそこまでエギングでアタリをとるのが難しいのかというと、エギングではPEラインという風や波に流されやすいラインを使っているので、糸フケができてしまいアオリイカがエギを触っても直接アングラーの手元に伝わりにくいんです。
また、アオリイカは通常エギを抱くときに触腕と呼ばれる2本の腕を使って抱くため、アタリが非常に繊細であることも、アタリが取りにくい理由の一つでしょう。
いずれにしても、しっかりとアタリを取れるようになれば、釣果が上がるでけでなく、ゲーム性も上がるのでエギングがますます楽しくなります！
アオリイカのアタリ３タイプ
アオリイカのアタリには主に３タイプのアタリがあります。
エギングでアタリを取る上では必ず理解していねければならないことなので、ぜひ参考にしてみてください。
引っぱるタイプのアタリ
このタイプは秋イカなど活性が高いイカや、まわりにもたくさんイカがいる時に出やすいタイプのアタリです。
まわりにライバルがいるのでエギを抱いたイカは、他のイカに取られないようにすぐにエギを持って行こうとして引っ張ります。
その時に引っぱるようにアタリが出ます。
止まるタイプのアタリ
止まるタイプのアタリは冬や春の大型アオリイカに多いアタリです。
これらの大型のイカはまわりにエサを取り合うライバルが少なく、捕まえたその場で捕食することができるので、引っ張らずにその場でステイすることが多くなります。
少しわかりにくい場合も多く、モゾッとしたアタリがよくあります。
押し返すタイプのアタリ
このタイプのアタリは上の2タイプに比べると少ないですが、それでも１年を通して出てくるアタリのタイプです。
エギを抱いて、そのまま手前に走ってくるアタリで、そのイカの居着き場所が手前にあった場合や、ライバルと取り合う末に手前方向に逃げてきた時に多いアタリです。
エギングでのアタリの取り方
ここからは、エギングにおけるアタリの取り方をご紹介していきます。
アタリの取り方は主に3つあり、ロッドで取る方法・ラインで取る方法・指で取る方法です。
最初はむずかしく感じることも多いですが、一度コツをつかんでしまったら面白いほどアタリが取れるようになって、エギングがますます楽しくなるので、がんばって練習してみてください！
ロッドでアタリをとる
ロッドでアタリを取る場合、PEラインを張ってエギと一直線にしている必要があります。
ラインを一直線にしていることにより、わずかなエギの動きやアオリイカが触った感覚などが伝わりやすくなります。
ノーマルのエギングロッドでも十分にアタリは取れますが、ロッドで取るアタリを極めたければ、「ティップラン専用ロッド」がおすすめです！
ティップラン用のロッドはティップがソリッドになっていることが多く、とても細く高感度で作っられているので、繊細なアタリも捉えることができます。
基本的には目で見てアタリを取る方法になるので、ナイトで常夜灯周りやヘッドライトなどの灯りがあれば出来ないこともないですが、どちらかと言うとデイエギング向けのアタリの取り方と言えるでしょう。
ロッドへのアタリの出方
アオリイカがエギを持っていくとロッドのティップ（穂先）がクイッと引っ張られ、エギを持って止まったり、押し戻したりするとティップがフッと戻ります。
ロッドでアタリを取る場合ほとんどがエギをフォールさせている時で、エギの重みで少しだけティップ部分が曲がっているのですが、そこがクイッとさらに曲がったり、フッと緩んだりします。
ラインでアタリをとる
ラインでアタリを取る場合は、ラインをしっかりと見ていること、そしてポイントの水深・エギのフォールスピードをしっかりと理解している必要があります。
なぜなら、エギのフォール中にイカがエギを抱いて糸フケができても、それが着底して糸フケができたのか、それともイカが抱いて糸ふけができたのかが分からないからです。
この方法のメリットとしては、ラインスラックを出した状態でもアタリを取ることができるので、ラインを一直線にしていなければならないロッドによる取り方とは違い、フリーフォールが可能です。
しかしロッドでのアタリの取り方と同じく、目感覚によるアタリの取り方なので、どちらかと言うと灯りのあるポイントでの方法と言えます。
ラインへのアタリの出方
エギのフォール中に、イカがエギを持っていくとラインがフォールスピード以上に出ていき、エギを抱いて止まったりすると、フォールで出ていたラインが着底よりも早く止まります。
例えば、本来なら着底まで30秒のポイントなのに、20秒フォールさせたところでラインの出が止まったり糸フケが出たら、イカが抱いたことによって止まっているので、それがアタリです。
指でアタリをとる
指でアタリを取る場合の方法は、ラインで取る方法と似ています。
エギをキャストする時と同じように、リール近くでラインに人差し指をかけてラインの動きでアタリを取ります。
この方法の最大の特徴は、暗くてラインが見えない夜でも確実にアタリを取ることが出来る点です。
ラインでアタリを取る方法と少し違うのは、糸が見えないのでラインスラックが出た状態で指をかけていてもイカのアタリは指に伝わってきません。
ロッドを使った方法と同様にラインを一直線にしおくことで、エギの状態が手元にしっかり伝わります。
また、この方法でも着底とアタリを区別するために、ポイントの水深・エギのフォールスピードはきちんと理解している必要があります。
指へのアタリの出方
アタリの出方は、イカがエギを持っていくと指をかけているラインが引っ張られ、エギを抱いて止まったり押し返してくるとラインのテンションがフッと緩みます。
ラインが引っ張られたり、緩んだタイミングがアタリなので、怪しいと思っと時には間違っていてもいいので合わせましょう。
目で見るのではなく、人差し指一本の感覚でアタリを取らなければならないので、少し上級者向けの方法と言えます。
エギングのアタリの取り方をマスターしよう！
さまざまな方法があるエギングのアタリの取り方。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、どれかひとつの方法だけでアタリを取るのではなく、特性を理解した上で状況に合わせた組み合わせでアタリを取るのがおすすめです。
「釣れていた」ではなく「釣った」と言えるように、エギングのアタリの取り方をマスターしましょう！