防波堤沿いに設置されているテトラポットの隙間に潜む根魚を狙う穴釣り。
他の人が見逃すような小さな隙間や浅い場所にも大物が潜んでいる可能性があり、宝探し感覚で年中楽しめるのが人気のポイント。
穴釣りの釣り方や仕掛け、竿、エサなどを解説します。
穴釣りとはどんな釣り?
穴釣りとは、防波堤沿いに沈められているテトラポッドやコンクリートブロック、ケーソンや岩礁などの隙間に仕掛けを落とし、そこに潜んでいる魚を狙う釣り方。
カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚、いわゆるロックフィッシュが主なターゲット。
テトラポットや岩の隙間には絶えず魚が居着いているので、真冬以外はいつでも楽しめる釣り方です。
穴釣りでは、仕掛けを着底させたらゆっくり上下に誘い、しばらくアタリを待ちます。
1か所の穴にかける時間は30秒くらいまで。
30秒待って釣れなければ、その穴には魚がいないか、食い気のない魚しかいないかのどちらか。
次々にポイントを変えて仕掛けを打っていくのが釣果を伸ばすポイントです。
穴釣りの仕掛け
穴釣りでは、足元のテトラなどの隙間に仕掛けを真下に落とす釣り方なので、「ブラクリ」というオモリとハリだけのシンプルな仕掛けを使います。
根掛かりによる仕掛けロストが多い釣り方なので、ブラクリの予備は多めに持っていたほうが安心。
ブラクリの重さは2~5号くらいで、釣り場の状況にもよりますが、できる限り軽いものをチョイスしたほうが、根掛かりの確率が下がり、釣果もよくなります。
もちろん、自作で中通しオモリ+丸セイゴ針10~12号でもOKですよ。
ロックフィッシュは底付近にいることが多いので、仕掛けが穴の途中で引っかからずに、底まで到達させることが重要。
ブラクリ仕掛けならテトラにぶつかりながらもススッと底まで到達しやすい形状なので、釣果アップが期待できます。
穴釣りで使うエサ
ターゲットであるカサゴなどのロックフィッシュは、割となんでも食べる雑食性の魚なので、いろいろなエサを使うことができます。
なかでもいちばんの万能エサがアオイソメ。
どこでも手に入りますし、対象魚を選ばず、エサ持ちも良いのでおすすめです。
ほかにも、サバの切り身、オキアミ、イカの短冊も匂いが強く、有効なエサとなります。
穴釣りの竿は長さ1.5m以下で
穴釣りは、仕掛けを足元の真下に落とし込むだけなので、1.0~1.5mの短いロッドが向いています。
わざわざ専用ロッドを買い揃えなくても、ルアートラウトロッドや柔らかめのバスロッドを持っているならそれでも十分代用できます。
穴釣りのリールにはベイトリールが向いている
リールは、小型のスピニングリールか、小型のベイトリール。
スピニングでも問題ないですが、ベイトリールのほうが、仕掛けを下ろしたり上げたりの操作が楽なので、穴釣りには向いているといえます。
リールも、穴釣りに向いた専用リールが発売されていますが、狙う水深も浅いですので、そんなにこだわる必要もなく、お手持ちのスピニングでもベイトでも代用できると思います。
ダイワの穴釣りロッドとリールがセットになった商品もありますよ。
穴釣り まとめ
穴釣りは、その穴に魚さえいれば比較的簡単に釣れる釣り方で、初心者の人や、メインの釣りで釣れない時の遊びとしてもおすすめです。
堤防から釣る時は安全ですが、テトラの上を歩いて釣るときは滑りやすいので注意してくださいね。