エギングをするときにランガンをしていますか？
ランガンというと秋エギングのイメージが強いかもしれませんが、春のエギングでも非常に効果的です。むしろ春だからこそ、効率的にヤル気のあるアオリイカを探すにはランガンが欠かせません。
今回の記事では、シーズン別のおすすめランガン術と、ランガンエギングをさらに快適にする便利グッズを詳しく解説します。春ランガンのポイントや見切り方も具体的に紹介するので、これを読めばランガンの効率が格段にアップします。
エギングはランガンでヤル気のあるイカを効率的に探す！
ライトゲームなどでよく耳にする「ランガン」ですが、エギングでも非常に有効な釣りスタイルです。
そもそもランガンとは、ラン＆ガン（Run&Gun）の略で、１箇所に留まってアタリを待つのではなく、自分の足で歩き、多くのポイントを効率的に打っていく釣り方のことを指します。
アオリイカは視覚が非常に発達しており、一度エギを見切られてしまうと再び興味を持たせるのは至難の技です。また、イカの活性は潮や潮汐、時間帯に大きく影響されるため、潮止まり前などはどれだけ粘っても反応が薄いことがあります。
そのため、エギングで効率的に釣果を伸ばすには、ランガンで多くのポイントを探り、ヤル気のあるイカを見つけることが最短ルートです。
春のランガンエギング術
春はアオリイカの産卵期にあたるシーズンで、大型個体が岸近くに接岸していることが多いのが特徴です。時には1kg～3kg以上の大型アオリイカに出会えることもあります。
春は「1箇所で粘る派」のエギンガーも多いですが、効率的な春ランガンポイントを押さえて、可能性の薄い場所は見切ることが釣果アップの近道です。
春ランガンで狙うべきポイント
春ランガンエギングでは、むやみにキャストするのではなく、ポイントになりやすい場所に絞って攻めることが重要です。
限られた時間で多くのポイントを回るランガンでは、効率的に狙うことが成功のカギになります。
藻が生えている付近
春のアオリイカは産卵のため岸近くに接岸する個体が多く、藻の周辺に居着くことがあります。特にアマモやホンダワラの周りは大型個体が近くにいることもあるので、春ランガンポイントとして外せません。
藻の中に潜むイカにしっかりエギを通すイメージでキャストしましょう。
潮通しのいい堤防や岬の先端
春の大型アオリイカは潮通しのいい場所に居着いたり回遊しています。潮通しの良い場所は産卵期のアオリイカにとって絶好の捕食ポイントです。
効率的に春ランガンを行うなら、こうしたポイントを中心に狙いましょう。
春エギングにおけるポイントの見切り方
成熟した春のアオリイカは簡単にはエギを抱きません。そのため、ポイントを見切るまでのキャスト数は秋よりやや多めに設定すると効率的です。
目安は5～8投で反応がなければ移動するのが良いでしょう。
1. 潮の動きで見切る
春のアオリイカは潮の影響を受けやすく、流れが速すぎる場所では岩陰に隠れてしまうことがあります。
- 流れが速い場合 → 5～8投して反応がなければ、潮の緩やかなポイントへ移動
- 潮止まりの場合 → イカは動かないため、無理に粘らず次のポイントへ
効率的にポイントを回るためには、潮の動きを見ながら判断することが重要です。
2. ベイトフィッシュの有無で見切る
春イカは産卵前後に体力をつけるため、多くのエサを捕食します。ベイトがいないポイントでは、イカは居ても活性が低いことが多いです。
低活性でも捕食スイッチが入る場合がありますが、数投で反応がなければ次のポイントへ移動する方が効率的です。
秋のランガンエギング術
秋は「新子」と呼ばれる小型のアオリイカが多く、好奇心旺盛で活性が高い時期です。
個体数が多いため、効率的なランガンでテンポよくポイントを打ち、ヤル気のあるイカを探すのがベストです。
秋ランガンで狙うべきポイント
秋の小型イカは近場でも釣れやすく、天敵から身を隠せる場所に集まる傾向があります。
効率的に狙うべき代表的な秋ランガンポイントは次の2つです。
漁港のワンド内
船の下や停留ロープ、漁港の角など小型イカが隠れる場所が多く、潮の流れに変化ができやすい入り口付近は居着きやすいポイントです。
秋エギングに行くなら必ずチェックしておきたい場所です。
シモリ（沈み根）の付近
沈み根は天敵から身を隠し、流れの変化を利用して休むことができるため、秋イカの絶好のポイントです。
特に潮が当たる側は捕食に適しており、反対側は休憩用の居場所になっています。
秋エギングにおけるポイントの見切り方
秋のアオリイカは活性が高く、反応も早いのでポイントの見切りが容易です。
1. 3～5投で反応がなければ見切る
テンポよくランガンする秋は、反応がない場合すぐ次のポイントに移動するのがコツです。反応があればエギの色やサイズを変えて追加で3～5投します。
2. 青物やタチウオが釣れていたら見切る
周囲で青物やタチウオが釣れている場合、イカは散っている可能性があります。ただし、その近くにはアジやイワシなどエサも豊富なので、時間を空けて再度訪れるのも一つの手です。
ランガンエギングに絶対おすすめの便利グッズ
厳選エギだけを持って身軽にランガン
ダイワ エメラルダス エギホルダーTS
コンパクトでカラビナ付き、腰に装着できるため、足で稼ぐランガンに最適です。必要なエギだけを持ち歩くことで効率的にポイントを回れます。
タモよりもギャフで素早くランディング
第一精工 オートキングギャフ500
思わぬ大物が来た時や、春エギングでランガンする時のためにランディングツールは必須アイテムです。特に機動性を重視したランガンには、タモよりもギャフの方がかさばらずおすすめです。5mの長さがあるので、足場の高い堤防でも安心してイカを取り込むかとができます。
ランガンエギングで周りに差をつけよう！
春・秋ともに、効率的にランガンすることで次々と新しいポイントを攻められます。ヤル気のあるアオリイカに出会える確率も格段に上がり、周りのアングラーに差をつけることができます。春ランガンポイントや秋ランガンポイントを意識し、潮やベイトの状況を見極めながらテンポよく攻めましょう。
補足ポイント
- ランガンの効率を上げるには、1日で回れるポイント数を計画しておくことが大切です。
- 釣果記録や地形・潮の状況をメモしておくと、次回のランガンに活かせます。
- 春と秋ではイカのサイズや活性、居付き場所が違うので、季節に合わせた効率的なランガン術を実践しましょう。