堤防まわりのブロックやテトラ帯には、カサゴやメバル、ソイ、ハタなど、さまざまなロックフィッシュが潜んでいます。こうした魚たちは警戒心が強く、狙うには「ワーム」を使ったルアー釣りが効果的です。
しかし、ワームといっても形状やカラー、サイズなど種類が多く、どれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、堤防からロックフィッシュを狙う際におすすめのワームの選び方を、釣れる魚やフィールドの状況に合わせて徹底解説します。
初心者の方でも分かりやすく、すぐに実践できる内容です。
ロックフィッシュで使うワームとは?
ロックフィッシュで使うワームとは、ポリ塩化ビニール製の柔らかい疑似餌で、エビやカニ、小魚など海中の生き物をリアルに再現したルアーです。
最近のワームには塩分やアミノ酸などの味・匂い成分が加えられており、魚が違和感なく食い込みやすく、口から離しにくい工夫が施されています。
堤防のルアー釣りでは、この「食わせ力」が非常に重要です。
ロックフィッシュ用ワームの基本4タイプ
ロックフィッシュ用ワームには、主に「クロー系」「ホッグ系」「グラブ系」「シャッド系」の4タイプがあります。それぞれ特徴や得意な状況が異なるため、釣り場や魚の反応に応じて使い分けることがポイントです。
① クロー系ワーム(甲殻類タイプ)
代表例:エコギア バグアンツ
クロー系はエビやカニを模したワームで、根魚狙いの定番です。リフト&フォール中に爪や脚が動くことで、魚に強くアピールします。
ゆったりとした動きが得意で、ブロック際や岩陰をじっくり攻めるのに最適。
反面、空気抵抗が大きいため遠投には不向きです。
② ホッグ系ワーム(派生型甲殻類)
代表例:ダイワ HRF KJホッグ
ホッグ系はクロー系をベースにしながらも、実際には存在しないような派手な形状をしています。
脚やパーツが多く、水の抵抗でゆっくりとフォールするのが特徴。
大型ロックフィッシュ狙いや、魚の活性が低いときに効果的です。
こちらも遠投にはやや不利ですが、アピール力は抜群です。
③ グラブ系ワーム(カーリーテールタイプ)
代表例:ダイワ HRF カーリー
グラブ系は、大きくカールしたテールが特徴。リトリーブやスイミング時にテールがひらひらと動き、小魚のように見えます。堤防の中層?ボトムを広範囲に探れる万能タイプで、ロックフィッシュ以外に青物が食ってくることも。弱点は小魚にテールをかじられやすい点です。
④ シャッド系ワーム(小魚タイプ)
代表例:エコギア グラスミノーM
シャッド系は、平たいテールが水を受けて小魚のように泳ぐのが特徴です。
遠投性に優れ、広い堤防エリアをテンポよく探るのに向いています。
リトリーブ中心の釣りで使いやすく、メバルやハタ、ソイなど幅広く対応。ただし、耐久性はやや低めです。
状況に合わせたワームの選び方
ワームには形状だけでなく、サイズやカラーもさまざま。ロックフィッシュを釣るには、これらを状況に合わせて選ぶことが大切です。
ワームのサイズ選びの基本
基本的なサイズは2~3インチ。
ハタ系など中型魚を狙うならこのサイズが最適です。
アタリが多いのに掛からない場合や、小型のカサゴ・メバルが多いエリアでは、1インチほどの小型ワームに切り替えるのがおすすめ。
ワームサイズを落とす際はフックサイズも小さくしましょう。
ワームカラーの選び方
カラーはその日の天候や水の透明度によって使い分けます。以下のように基本パターンを覚えておくと便利です。
- レッド・オレンジ系:濁りが強い時や深場でアピール力抜群。実績カラー。
- グリーン系:自然な色味で、スレた魚にも効果的。見切られにくい万能カラー。
- クリア系:晴天・透明度の高い水質で威力発揮。日中のタフコンディションに強い。
- ホワイト系:夜間の常夜灯がないポイントに最適。ナイトゲームで視認性◎。
- ブラック系:月夜や常夜灯下ではシルエットが際立ち、逆光で強アピール。
ワームに合うジグヘッド・リグの選び方
堤防でのロックフィッシュ狙いでは、根掛かりしにくいセッティングを選ぶのがコツです。
ブロックや岩の隙間を攻める場合は、テキサスリグやジカリグがおすすめ。
遠投したい時やオープンエリアではジグヘッドリグが有効です。
目安としては、ホッグ・クロー系など抵抗の大きいワームは10g前後、グラブ・シャッド系は7g前後が使いやすいでしょう。
船から狙う場合は20g前後のシンカーでしっかりボトムを取るのが基本です。
初心者向けタックル構成
堤防でのロックフィッシュゲームを始めるなら、扱いやすく汎用性の高いタックルを選ぶことが大切です。以下に、初心者におすすめの基本構成を紹介します。
| タックル項目 | おすすめ構成 | ポイント |
|---|---|---|
| ロッド | 7~8フィートのライトロックフィッシュロッド | 堤防やテトラ周りを攻めやすく、感度と操作性のバランスが良い。 |
| リール | 2500~3000番のスピニングリール | 軽量で扱いやすく、PEラインとの相性も良い。 |
| ライン | PE 0.6~0.8号 + フロロリーダー10lb前後 | 感度と強度を両立。リーダーを長めに取ると根ズレに強い。 |
| シンカー | 7~10gのジグヘッド、またはテキサスリグ用シンカー | 水深や流れの強さに合わせて使い分ける。 |
この構成なら、堤防でのカサゴ・メバル・ハタ類などを幅広く狙うことができます。
まずは軽めのジグヘッドで感覚をつかみ、根掛かりの少ないエリアから始めてみましょう。
堤防ロックフィッシュ攻略のポイント
堤防でロックフィッシュを狙う際は、ワームの形状・サイズ・カラーをその日の状況に合わせて使い分けることが釣果アップのカギです。
潮の流れや水質、時間帯によって反応が変わるため、複数タイプをローテーションするのがおすすめ。
今回紹介したワームの特徴を理解しておけば、根魚攻略の幅がぐっと広がります。
堤防からのルアー釣りで、ぜひロックフィッシュゲームを楽しんでみてください!



